つながる*noyama

表銀座ぶらり 最終章

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part 1は→こちらから


大天井ヒュッテにある道標

外国にいるんじゃないかって思うような
とっても素敵な道標
でも一つだけ漢字だけど♪

*

*

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ビックリ平から先は樹林帯の中
しかも尾根の安曇野側になると
途端に気温が変わるのだが
これがもうたまらん暑さ。
標高2,000m以上にいるとは思えない
常念山脈と喜作新道の尾根の間にいるからなのか
風もほとんど感じなくてゆっくり歩いてても汗が噴き出してくる



西岳ヒュッテから歩いて3:10
大幅にCTオーバーして到着


小屋の屋根にはすっかり布団が勢揃いで
夏の日差しを受けている
人の声はするが小屋のスタッフだけみたい
ガランとした休憩室


中を覗くと心惹かれるlunchメニューがずらり
ここも泊まりにきたいな
静かな大天井ヒュッテを後にする






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この辺りの地面は砂礫帯
あっちにもこっちにそっちにも
盛りは過ぎてはいるけれど
乾いた大地に駒草が彩りを添えている





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ここからは再び雲上のトレイル
東西南北どこを見渡してもうっとりで
ついつい足が止まってしまう。
急げと言われてもそれは無理ってもんだ。




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大天井ヒュッテから常念岳分岐まで
サクッと行けると思ったのに、意外と時間がかかってしまった。
もっと楽々トレイルかと思っていたけれど
タフなルートなのである。



さて、常念への分岐から先は
記憶に深く刻まれてる道
わたしにとってとても大切な思い出のトレイルだ。
だからこそ
お気に入りのフィルムをしっかり入れてきた



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遠くに燕山荘と燕岳
こうやって眺められるのがとても嬉しい反面
ゴールがどんどん近づいてきてるのは事実で
早くあそこに着きたい気持ちと
まだまだこの素晴らしいトレイルを満喫したい気持ちとで
一人悶々としていると

早く行こうよ

と夫が急かす。


なんだよなんだよ
ゆっくりしたっていいじゃん!
とプリプリしながら歩き出す
けれど、この景色の中にいると
山が空が、緑と大地が心を癒してくれる。
プリプリな顔はいつしかニヤニヤに変わるのだ。




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大きなupdownはあとここだけ
大下りの頭へ向かって大きく下って登り返す




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そこから燕山荘までは1時間20分ほどの道のりで着くはずだ



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あと少しで燕山荘に着いちゃうから
何度もなんども振り返る
振り返るたびに夫が
また?
みたいな顔をする。
でもそんなの知ったこっちゃない。

本当はこっちから槍ヶ岳へ向かって歩きたかったんだよ
それを折れてやったんじゃん
だから写真撮るくらいいいじゃん
ケチケチケチ!

と大声で怒鳴る。心の中で。笑


だってこちらから眺める槍ヶ岳が好きなんだもん。
ちょこっと小槍が見えてるのがいいんだよね。



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燕山荘はいよいよ目前に
でも、またここを登らなくちゃいけないんだ
と言う残念な思いと
燕山荘に着いたら下りるだけになっちゃうかも…
と言う残念な気持ちが溢れてきて
その一歩を踏み出したくなくて
さっきよりも更に何度も何度も振り返って
写真を撮ってしまう




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そして燕山荘に着いたら
もう一泊するのか?下山なのか?
それを決定しなければならない


時計を見る。
微妙な時間だ。
ノロノロ作戦が功を奏し
CTから大分遅れているようだった。




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今朝までは目の前に圧倒的な存在感でいた槍ヶ岳は
もうあんなに遠く霞んでいる





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pm 1:17 燕山荘


中房温泉発、定期バスの最終便は3:55
燕山荘から中房温泉まで2:50
CT通りに歩けば間に合わない。
これはもう燕山荘にもう1泊ってこと?
それならってのんびり写真撮っていたら

くしてくれる?バス乗れなくなるよ
急げば間に合うでしょ?
30分巻けばいいんじゃない?下りだから出来るでしょ?
早くお風呂入りたいんだよねぇ、ボク。

チョチョ💦
話が違うじゃん
バスに間に合わない時間だったら泊まってもいいかな?
ってそう言ったよね?
そういう私の話は全く聞こえないフリで
すっかりザック背負って準備万端整えてるようだ。

信じらんない。
って言葉を何十回も心の中で呟いて
ポカリ2本急いで買ってザックを背負う

確かに・・・
時間に間に合わなくてテント場が空いてたら
と言っていた。
そうなのだ、
今日は日曜だと言うのにテン場が結構な混雑っぷりなのだ。
関西方面の中学生?の団体様でごった返しているのだ。
そして残念なことに急げば間に合うのだ。


急いで下山して膝やっちゃったら
治療代、請求するからね!

そう吐き捨てて下山開始。
走る走る走る…
走れるところはトレランだ。




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山に思いを馳せながら
今日まで歩いた山々を思い出し
思い出に浸りながら下りたかったけれど
なんの記憶もない。
ただただ、膝を痛めないように
兎にも角にも間に合うように
時計と睨めっこ。
第二ベンチからが長かった


pm 3:40 中房温泉登山口 バス停



バス停に着くと結構な列が出来ていたが
ギリギリ乗ることが出来てホッとする。
努力が報われると、なんとなく達成感があったりして
下山開始の頃のイライラはどこかにすっ飛んでいた






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いつも山から下りる日は寂しい気持ちでいっぱいになる。


子供の頃の夏休み、
大好きな従姉妹の家に一週間泊まって
いよいよ帰るって日の気持ちにどことなく似ている
帰りたくなくてこの家の子供になりたいって
本気で思ったりしてたっけ。




バスの座席に座るとドッと疲れが押し寄せてくる
山旅も終わりだ。


でも不思議なもので
下界に下りてしまったらもう寂しくはない。
まるで夢から覚めた時みたいに…



おしまい。




by mt_kawamin | 2018-09-08 07:15 | 山登り | Comments(4)
Commented by ほたか at 2018-09-09 23:13 x
かわみんさん、こんばんは。

表銀座の記事、最後まで楽しく読ませて貰いました(旦那さんの攻防も含め)♪

燕岳~蝶ケ岳の縦走、ソロで歩かれた記事、思い出しました。

逆コースだから、振り返る回数増えるのですね…
その代わり、裏銀座や遠くは立山あたり?まで、進行方向から見えたのでしょうか??
(靄ってて、写真からはよくわかりませんでした…)

同じ尾根歩きでも、常念山脈の尾根は、稜線がずっと見渡せて、雲上のトレイル感が満載ですよね。

合戦尾根の急登を、トレラン張りに降りて、膝 どうもなくて良かったですね。

とっても充実した山行だったから、寂しくなかったのかもしれませんね。

そろそろ、秋山シーズンですね。
また、紅葉のブログも楽しみにしています。

今秋は、10月の連休あたりに、かわみんさんのブログを参考に、尾瀬を満喫したいと思っています。
Commented by mt_kawamin at 2018-09-10 21:54
*ほたかさん

そうなんです。何度も、何十回も振り返りました(笑)
そのおかげで首がおかしくなった気がします。
裏銀座とは平行するように歩くので
昨年歩いた野口五郎はながいこと真正面に見えてる気がしましたよ。
勿論、鷲羽や三俣蓮華も、水晶も立山も見えます!
でもね、それを言ったら、
燕から歩いても見えるんです。燕からも裏銀座は平行するように一緒に歩くんです。当たり前だけど(笑)
しかも、斜め前にはいつも槍ヶ岳がいる。。。。
立山は斜め後ろ方面になるので見え無いですが
なんだかとっても損してる気分だったので
また燕から歩きたいと思ってます。←物好きw

仰る通り、常念山脈は稜線が緩やかなので
ずっとずーーっと見渡せるし
それがとっても美しい!
いろいろな稜線漫歩をしてきましたが、私としては
燕から常念、西岳分岐までの稜線がNo1です❤︎

そうそう、いやほんと、トレラン辛かったです!
膝の調子がすこぶる悪いので下りを急ぐのだけはイヤだったんですよね。
それなのに30分まけっていうんですから、鬼ですよ、鬼!w
結果的には間に合いましたし、楽しかったから結果オーライ

ところで、10月尾瀬ですか!!
いいですね〜♪秋の尾瀬は絶対お泊まりで!
素敵な写真、期待してますね(^^)
Commented by zbjsower at 2018-09-12 23:56
かわみんさんの記事は、拝読していていつも引き込まれてしまいます。
もう、素晴らしいお写真よりも、次のお話の展開が気になってしかたありませんでした(笑)
なるほど、普段から読書をされているという事もあるのでしょうね!!
私も見習わなきゃなあ~と思わされました。(って、私にはこんな風に書けないんですけどね^^;)
私の登山は、本当に超ゆるゆる初心者登山なので、いつかかわみんさんのような山を歩いてみたいなあ~と、うらやましく思います。
まあ・・・ヘルニアの調子も良くならないので、夢物語に近いんですけど。。。
いつも素敵なお話、ありがとうございます^^
Commented by mt_kawamin at 2018-09-13 21:25
*Hideさん

またまた〜、拝読なんてそんな丁寧な単語を!笑  
でも、、、
「話の展開が気になって」というのはとっても嬉しいです!
ともすると『ダラダラ長いなぁ』とか『説明しつこい』
とか思われ無いだろうか?なんて思うこともあったりします
そしてバッサリ書いた文章を消すことも!
その時感じたことをつらつらと綴ってるんですが
それを感じてもらえるんだろうかといつも気になってて・・・。
感じてもらえたかどうかはコッチへ置いておいて・・・
次が気になるってことは話の中に入りこんでくれてるってことなので
これ以上の褒め言葉はないですよね!ありがとうございます!!

それから山の楽しみ方は色々あると思うんです
わたしはゆるゆるも大好きです!
無駄な物とかまでザックに入れて
テント泊並みに重いのはなぜ??
とか思うことあります(笑)

山は。。。行ける時に登れる山を登りましょう!
きっと!ぜったい!いつかは憧れの山にも登れる日がきます!
あ、そうそう
交通費が少し高くなりますが
上高地は山ではないですが、お子さんと是非!徳沢へ!
なんなら小梨平でキャンプがオススメです。風呂あり、水洗トイレあり、食堂ありなので、なんにも困ら無いけど
目の前に穂高がドーーーン!です(^^)