つながる*noyama

2017 晩秋の尾瀬へ -part 3-


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テントを叩く雨音で目覚める夜明け前
外はまだ暗い4時。
雨さえ降ってなければ空身で竜宮まで行って
写真を撮りたいなぁ。と思っていたが
雨は普通に降っている
寒いし雨だし、美しい朝靄が流れる原の風景を撮るのは無理だし
写真は諦めて明るくなるまで寝袋に包まってる方が断然いい。






am 6:30


外がすっかり明るくなってから起床。
雨は一向に止む気配はない。
あれもこれもしたいという思いは心の奥に押し込んで
簡単にパンとスープだけの朝食を済ませたら撤営することにした。
テントの中に広げてあるものをザックに突っ込み
テントは立てたまま無料休憩所の屋根の下へ
雨を避けてパッキング。




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晩秋の尾瀬を歩き
いつもなら朝靄に煙る尾瀬ヶ原を撮っている頃。
でも今日はずっと待っていたってこの雨は上がりそうにない。
わかっちゃいるけど、後ろ振り返って
原の遠くを見つめたりして
雲に覆われてる至仏山は雪が積もって
あぁ・・・晴れてれば綺麗なんだろうなぁ
なんて…


でも雨がこれほど似合う場所って他にない
雨だからこそ
少し寂しげで、少し儚げな、
そんな晩秋の憂いをふくんだ風景が見られるのだ。
雨だからこそ。





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尾瀬の冬支度ははやい。
体育の日が過ぎるとあちこちで冬支度が始まる。
古い木道の架け替えとか堀をわたる橋の撤去とか
10月の二週目くらいからは色々注意が必要なのです。(営業小屋やトイレなども)




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見晴から御池までは時計回りに燧ケ岳の裾を巻くように歩いてく。
東電分岐から温泉小屋を過ぎ
三条の滝への分岐を左に見て、段吉新道〜裏燧林道へと繋いでいく。
10月も終盤のこの日には三条の滝の梯子などは撤去済みだったらしい。




段吉新道から裏燧林道への道は
どうやら橅の原生林の中らしく
足元を覆う落ち葉はほとんどが橅の葉。
雨を含んだ落ち葉は滑るというよりも
幾層にも重なった落ち葉の絨毯はなかなかフカフカだ。
木道の上を歩くより、落ち葉の上を歩く方が圧倒的に歩きやすい。




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兎田代上分岐からいよいよ裏燧林道へ。
幾つかの沢を渡り、吊り橋を渡り
渋沢温泉への分岐辺りから湿原が次々と現れてくる。
小さめな天神田代、西田代、傾斜が美しい横田代、ノメリ田代




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大きく広がる上田代のベンチからは
真正面に平ヶ岳がドカンと望めるらしいが
生憎、白い雲に覆われてその姿を見ることは叶わなかった。
平ヶ岳は今年歩こうか?と候補に挙がっていただけに
どんな稜線が眺められるのか見たかったなぁ。


鳩待峠からのアヤメ平に似た上田代は
広大な湿原の真ん中を緩くカーヴしながら木道が延びている
それを眺めているだけでも気持ちいい。
晴れ渡った空の下。
緑の絨毯の頃に訪れたらどんなに美しいんだろう





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姫田代から御池田代へ着けば
御池の駐車場も近い。


晩秋の尾瀬を歩く旅ももう終わりだというのに
何故かウキウキしている。
それは未だ見ぬ
緑の絨毯に覆われた頃の湿原を想像すると
来年の盛夏の頃が待ち遠しいからだ。



来年は檜枝岐から尾瀬を訪れることが多くなりそうな予感。





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おしまい・・・



by mt_kawamin | 2017-10-31 19:16 | 山登り