紅葉の尾瀬を歩く - epilogue -
お風呂のお湯に浸かれるってほんとうにありがたい。
水が豊富な尾瀬ならでは。
ポカポカになったところで寝酒をぐびぐびっとあおったら
体が冷える前に寝袋へ入って今日の日にさようなら。
10月13日(火)
AM 5:30 起床
今日は鳩待峠までの行程だからのんびりゆっくり。
そうは言っても曇りのち雨の予報だから
雨に降られない内にテントを撤営をしなければ。
朝焼けに緋く染まる雲が雨になることを知らせる。
手早く朝食を済ませ、
我が家を畳んで家財道具一式ザックに閉まうと
空からポツポツと
さぁ
キュッとベルトを締めて、峠へ向けていざ。
下田代十字路へ来れば
朝陽はすっかり山の上。
ポツポツ降り出した雨も上がった。
尤も、一日中、降ったり止んだりなんだろう。
草紅葉の上を流れる朝靄も
今日はなんだか駆け足みたい。
霧雨が降ったり止んだり
太陽が顔を覗かせたり隠れたり
でもそのおかげで拠水林の上には七色のアーチ
草紅葉には雫がキラキラ煌る。
竜宮十字路を右へ折れ
ヨッピ橋方面へと進む。
前方からくる方に
東電小屋とヨッピ橋の間で
クマらしき動物を見たので気をつけて
と言われる。
今年、森の木の実が豊作だと
1日目 鳩待から山ノ鼻へ向かう途中会った
尾瀬の調査してる方が言っていた。
クマは湿原まで美味しい水を飲みにきたのかな。
ヨッピ橋からは牛首分岐方面へと左へ。
私の好きな池塘と浮島のえる風景が見られる場所だ。
青空と池塘と浮島の風景が撮りたかったけれど
中々思惑通りにはいかないものだ。
太陽が顔を覗かせたり隠れたり
その度に七色のアーチが湿原の上に掛かる
これで晴れてくれればなぁ
と思うも、あっという間に太陽は厚い雲の中に隠れてしまい
ポツポツとまた雨を降らす。
まったく
ツンデレもいいとこだな
そんなことを思いながら歩いてると
本日4度目の虹
いつだって晴れがいい
秋の色づいた森は特別青空が似合うもの
でも
尾瀬には雨もこれまたよく似合う。
背景がどんな色でもステキに魅せてしまう。
雨降りから雨上がりな尾瀬ヶ原の1日目
真っ青な空と紅葉が眩しかった尾瀬ヶ原から尾瀬沼を歩く二日目
そして…晴れたり曇ったり、雨が降り七色のアーチが湿原にかかった三日目
日々、それぞれ美しい風景を目の前にして
ステキな溜息をついてしまう。
どんな天気でも楽しめてしまう。
今年は春と晩秋の2回しか訪れることが出来なかったけれど
美しい彩りのこの季節に歩けて幸せだったな。としみじみ。
これから長い冬を迎え
雪の中に閉ざされる尾瀬。
また雪解けの季節に
ここに来よう。
終わり…。
by mt_kawamin
| 2015-11-24 16:03
| 山登り