つながる*noyama

白い世界〜唐松岳  - 前編 -

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2015.3.7~8

後立山連峰の唐松岳へ








天気予報に翻弄された3月の始め。
幾つか登りたい山があったけれど
私も以前から歩いてみたいと思ってた山とKさんの候補が合致。
後立山の唐松岳だ。


実は私。
後立山の山は一座も歩いてない。
鹿島槍も白馬もだ。
「え?まだ歩いてないの??」と皆んなに驚かれるけれど
予定しては台風が来て止め、
都合悪くなり延期…
結局もう少し近くのお気に入りの山を選んだり
同じ山ばかり歩いてるっていうのも一つの理由。
そんな訳で、今回、雪山で初めてお邪魔するのである。

そして今回の山もKさんと。
Kさん、白馬方面はとても詳しく
そこまでのアクセス方法についても全てお任せで
またまたいい感じの電車やバスを予約してくれた。
毎度至れり尽くせりのコーディネートに頭が下がる。



3.7 sat

待ち合わせはいつもの新宿駅改札口
人波に流されそうになりながらKさんと合流して高速バスのバス停へ
白馬までのバス。これも私は初めてである。トイレ付き、座席も広く快適だ。
今年の冬はあずさといい、MAXたにがわといい初めてづくしである。
公共交通機関は時間の制約があるから・・・と嫌厭していたが
時間の制約さえ目をつぶれば、渋滞に巻き込まれ狭い車内でイライラもない。
眠ければ幾らでも寝れて尚且つ 乾杯までできると言う。
こんな素晴らしい事はないじゃないか。

さて・・・能書きはこの位にして…

バスは順調に白馬八方へ。
Kさんのテキパキっぷりに 後をトコトコ着いて行くだけの私
気づけばもうゴンドラ乗り場で
ゴンドラからクワッドリフトに乗り換える時スキーヤーに
轢かれるんじゃないかとヒヤヒヤしながら
目の前の真っ白なゲレンデをリフト乗り場へ。
そしてクワッドリフトを二つ乗り継ぎ、あれよあれよと言う間に
降りたらもう、目の前が八方池山荘だった。




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到着は13時半前。
チェックインは14時からだったが早めのチェックインをして頂けて
荷物を降ろしてから食堂で軽く(?)お昼にする。





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まず ココは生ビールをジョッキで乾杯♪
いつも思うんだけれど 全く疲れてないのに
ビールを飲むときのお約束なフレーズなんだろう
どうしても「お疲れ〜〜♪」と言っちゃう不思議。



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生から缶ビールに移行すること数本。
いい感じになったところで(既に厨房は夕食の準備に大わらわ)
寝床に一旦引き返して荷物の整理。


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部屋は20〜24人用くらい?で 一部屋の片側に上下階、もう片側に上下階
わたしたちは片側の上階を二人で二人占め。
明日の準備を簡単に済ませると、夕飯の時間だ。




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夕食はバイキング方式。
串カツ、煮物、フライ、サラダ、豚の角煮、野沢菜などなど。


同席していたおじさまと山の話やらカメラの話をしていると
「写真家の菊池さんが今日きてるね」
と。
今日の宿泊者には私たちのような個人以外に、ク◎ブツーリズムのツアーの方々もいて
その中に菊池さんがいらっしゃった。
どうやら撮影のツアーのようである。
写真のお話などコッソリ聞きたいところだが
それには席が少し遠すぎた。


夕餉は美味しく完食。
寝る前にまた飲むとして・・・一旦寝床へ。
明日の荷物の確認をしてお風呂へ。

そう、八方池山荘にはお風呂があるのだ。
脱衣室も洗い場、浴槽も大きくないが
山の上で汗を流せるってとても嬉しい。
シャンプー&ボディソープもお風呂にあって嬉しい限り。
そうそう、貸しタオルは無いようなので携行しましょう
さっぱりしたところで寝る前に缶ビールで何度目かの乾杯♪
ホロ酔いになったところで明日に備えて早めに夢の世界へ・・・。





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3.8 sun AM 4:30 起床


よく眠れたと言いたいところだが
暑くて暑くて夜中、起きること数回。
それでも早めの就寝だったし、睡眠時間は十分取れてるだろう。

朝ごはんはお弁当にしてもらったのを昨晩の内に渡されてるので
身の回りを片付け、あとのことは食堂に下りてから。


すでに数グループは小屋から発つところ
私たち6時出発予定だったが・・・
お弁当にして貰った朝食のおむすびをmogmog
急いで支度してるつもりも
相も変わらず私がもたもたでして。

AM 6:30 八方池山荘 出発


今日は太陽はずっと雲の中なのか?
そんな風に思わせるガスで包まれ
先が全く見通せない八方尾根を唐松岳を目指し歩いていく。



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八方山ケルンまで来ると
早朝だというのに結構な人が集まっていた。
どうやら白馬三山撮影を狙っている方達だった。
昨夜、小屋で見かけた菊池さんを講師とする某なんちゃらツーリズムのツアーの方々も
ここで講義を受けてたらしいが、ガスが切れる気配がなかったからか?
朝食の時間になったからなのか?は不明だが小屋に戻って行ったらしい。


さて、私たちも帰りの電車の時間は決まっている
間に合わない訳にはいかないので、先を急ごう。


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取り敢えず・・・
レンズをあちこちに向けてはみるものの。
何しろご覧の通りの眺望無し。





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もくもくと歩くのみだ。
幸い、風が微風程度で寒さを感じないのがありがたい。
第3ケルンに着き、白馬三山方面を見てみても
歩いたことないし、心の目で見ようたって
不帰の嶮がどこなのか?白馬岳は?杓子岳は?鑓ヶ岳は?
はい。全くもってわかりません。



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下の樺から上の樺までの間がホッとする空間だった。



上の樺からは広い尾根道を直登
モッサモサの雪の上を踏み跡辿ってワシワシ・・・と登っていく。
元気だし、ご飯も食べてるし軽々歩けそうな気がしてたのに
どこを向いても真っ白で
歩いたことのないトレイルは距離感も全く掴めずで
言いたくないのに

「◎◎まで、あとどのくらい?」

と、ついつい聞いてしまう。
聞いたところでがっくり肩を落とすのはわかってるんだけれど。





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夏道のCTから若干遅れ気味だろう
やっと丸山ケルンに到着。
ここまで来れば唐松頂上山荘まではそう遠く無い。

ふぅ・・・と一息つく









by mt_kawamin | 2015-04-12 15:06 | 山登り