つながる*noyama

2016 晩秋の尾瀬へ -part 2-

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長蔵小屋無料休憩所の裏手へ周り
そこから眺める風景は、尾瀬沼テッパンの風景。
近くに設置されているベンチは当然ながら満席で
その多くは三脚を立てている、ハイエンドカメラマンなのだろう
素人丸出しの私がカメラを構えるのは些か恥ずかしい気もするけれど
そんな事を気にしていたら好きな風景は切り取れない
そこは気にせず仁王立ちにて激写







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さぁて、キノコ蕎麦食べに行こう〜♪



尾瀬沼でいつもお昼ご飯を食べるのは長蔵小屋無料休憩所だ。
ところが近くまで行くと扉が閉まっており張り紙がしてある…



本年の営業は終了いたしました




エェェェェ?


つい、口に出てしまうほどのショック。
そうか、そうなんだ。
今年来るのは去年より数日遅い。
無料休憩所の営業は10月10日までだったとのこと。
晩秋のこの時期は小屋閉めも始まる頃だから注意が必要だった。
キノコ蕎麦を楽しみに歩いてきただけに
そのショックったらない。


あぁ・・・キノコ蕎麦よ・・・涙


お昼の用意を何もしてこなかったし、困ったなぁと思いながら張り紙をよく見てみれば



長蔵小屋本館にてやまね食堂営業中


とあった。
凹んだり喜んだり、
自分の早とちり加減には我ながらいつも参る。



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長蔵小屋へ来てみると
沢山の登山客が休憩中で
目の前で改めて眺めてみると
相変わらず趣のある素敵な佇まいは
人気の高さも頷けるというものだ。



小屋の入り口から一歩足を入れるとそこは土間で
三和土の手前に大きな木製テーブルがあり、5〜6人が食事中だった。
中を見渡すとその左手に受付があり、宿泊や食事の注文もそこでするらしい。



土間のテーブルだけしか使えないようなので、座れない人は外のベンチで。
秋のこんな天気のいい日なら
青空の下で食べるのも嬉しい限り。



受付にてキノコ蕎麦を注文。700円也。


十数分待って出来上がったキノコ蕎麦は
蕎麦つゆがあまりにも少く驚いたが
美味しければ問題ない。
寧ろ、飲みきれなくて残すよりは断然いい。
自然に優しい量と言うものだ。笑




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空腹を満たし長蔵小屋を後にする。
見慣れた小屋と見慣れた風景にさよならを告げて
今日の目的地へと進む
売店の裏手から木道を下って行くと沼尻方面と沼山峠方面への分岐に辿り着く




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ここから三本唐松と燧ケ岳を入れた風景も好きな1枚。
青い空とのコラボレーションは最高である
でも、私が大好きな風景というのは違う場所。










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分岐から沼尻方面へ

三本唐松を過ぎて振り返ると
山裾の木道を人が賑やかに行き来する様子
その山裾は黄緑の笹で覆い尽くされ
岳樺は白い樹皮を見せながらスッと立つ
黄葉した葉が落ちた後は
空に向かって広げる枝ぶりがそれは美しいのである












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途中、燧ケ岳への取り付きまで来ると
見晴新道、開通のお知らせの貼り紙があった。
思えば見晴新道が不通になってから早5年。
豪雨や台風の影響で歩けなくなった訳だが
急な勾配のある見晴新道の整備には大変な苦労があったことだろうと思う。




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そしてその一方
昨年、火災に依って消失した沼尻休憩所はまだそのままである。
もちろん容易く新しい休憩所が出来る訳もない。
トイレだけは使用可能になったそうだが
それも「緊急時のみの使用にご協力ください」とのことだった。





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沼尻休憩所のその姿はなくなっても
一息つくにはとても素晴らしい場所。
板が敷かれた休憩所跡では幾つかのグループが休憩中だった。


それでも心なしか例年より人出が少く感じるのは
やはり休憩所がなくなったせいだろうか


人が少ないのは嬉しいような
すこぉし寂しいような。






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沼尻から見晴方面へ
沢沿いの樹林帯の木道を進んで行くと
急に目の前が開ける。白砂田代だ。




そこは尾瀬の中では小さな湿原で
木道の両脇には幾つかのこれまた小さな池塘が点在する
その池塘に空と雲、森の絵が映し出されている


誰もいない、静かな空間がぽっかりそこにある







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白砂田代から岩がゴロゴロな急登を詰めると
そこは白砂峠。
ここからはひたすら見晴までほぼ下るのみ。







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白砂峠を越えると
それまでほとんど無かった赤く紅葉した楓が見られるようになる。
葉の縁は少し茶色くなっていたり
虫食いも沢山あるけれど、それでも紅い葉が森の中にあると
それだけで秋の彩りに華を添える。



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何度も何度も歩いた道
あそこまでいけば大きなブナの木があって
もう少し先にはそれはそれは立派な樺の木が枝を空に向かって広げている



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初めて見る森の様子に喜びを感じ

歩き慣れた木道と
見覚えのある道標と



いつもとは違う色の
フカフカに敷き詰められた落ち葉の絨毯
それを蹴散らすように歩いていく深い森
陽の当たる方へと導かれながら進めば

そこはもう見晴






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pm 3:15 見晴野営場



それまでほとんど誰にも会わなかった静かな山歩きだったのに
キャンプ場は色とりどりのテントの花が咲いていた。




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そうか、今日は土曜日だ。





つづく…





by mt_kawamin | 2016-10-26 19:10 | 山登り