つながる*noyama

2016 晩秋の尾瀬へ -Part 1-

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いつもの季節にいつもの道を歩く


ほぼ同じ日にちに歩いても
似たような景色など一度もない


その一瞬、その季節ごとの一期一会







2016.10.15~16



今年は二日間しか休みが取れなかったこともあり
どうやって尾瀬を歩こうか考えていた。
いつもなら2泊してゆっくりと尾瀬をあちこち廻っているからだ。


今回は時間に余裕はないものの
やっぱり尾瀬沼も外せないし勿論、尾瀬ヶ原もだ。
どちらかの朝靄に煙る尾瀬の風景はどうしてもカメラに収めたい。


   あ!そうか。大清水から入ればいいんだ。
   1日目、大清水から入って尾瀬沼を周り見晴まで歩き
   二日目は朝靄の中の尾瀬ヶ原を、
   うん、それがいい



二日間にギュギュッと尾瀬を詰め込んで
晩秋の尾瀬を満喫しよう




10/15 sat



大清水行きのバスの出発時間が遅い為
いつもよりゆっくりと自宅を出発する
戸倉第一駐車場に着いた時、駐車場はほぼ埋まってる様子だった。
周りの車からはバタバタと準備して出発していく人たちが多い中
私たちは7時半迄仮眠することにした。


目覚めてみれば誰もいない静かな駐車場になっていた。
作ってきた梅干し入りのおむずびを一つ食べると
塩味がいい感じで頭も身体もスッキリと目覚め
準備を済ませて鳩待峠バス連絡所まで歩いていく。



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大清水行きのバス停には先客が二人
親子かな?
待っているのはその方達と私たちの2組だけ。


沼田駅発大清水行きのバスが到着すると、
半分以上の人はここで降りた。
鳩待峠へ向かうのだろう
後ろのドアから乗り込めば
2組乗っても余裕で座れるほどの空き具合だった。



am 8:43発  大清水行き



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車窓から外を眺めると、例年ならもっと紅く色づいている筈の木々が
なんだか新緑の頃のように緑がまぶしい



     変だなぁ



いつもと違う風景に頭を傾げながら
12分程揺られてるうちに大清水バス停に到着
戸倉のバス停では2組しか乗らないし
バスは空席もあったけれど
大清水へ着いてみれば駐車場は満車だった。


そりゃそうだ
山が色づく秋だものね。


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靴紐を結び直していると
    
    「一ノ瀬行きの乗り合いタクシーは9時出発です」


と言っている。

    え?ここから乗り合いタクシー?エーーッ?!
    いつからあるんだろう?
    前来た時はなかったよね?


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調べてみると、27年度から走るようになっていたらしい。
確かに林道を小一時間歩くのを短縮出来るのはいい。
けど…
一ノ瀬までの間、ブナや朴の木、水楢の木を眺めながら歩くのも楽しいのにな




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そんなことを思いながらのんびり歩いていると
一ノ瀬へ行く間に2回も乗り合いタクシーに抜かされ
2回も大清水へ戻るタクシーが走り去って行った。
そりゃそうか。



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am 9:56 一ノ瀬休憩所




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一ノ瀬休憩所へ着くと乗り合いタクシーで来た方も大勢いたようで
結構な賑わいだった。
鳩待峠から入るのとは違って
もっと静かな歩き出しかと思って居ただけにちょっぴり残念。




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何気なく休憩所の戸に貼られたタクシー料金を見てビックリ!

大清水から一ノ瀬までの片道 700円とは!
戸倉のバス連絡所から大清水までが610円なのだから
両方乗ると1310円!!

   
     戸倉から鳩待峠までの方が安い!





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そんなケチ臭いことを考えながら
一つ残しておいた梅干し入りのおむすびを
ベンチに座りながら頬張り
水で喉をうるおしたら


さて、そろそろ行こうか。






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無料休憩所にいた大勢の人を先にやり過ごしてから
ゆっくりと歩き出す
前との間隔をあけるために更にゆっくりと。

一ノ瀬を発ち、すぐ先の川を渡ると、やっと本格的な登山道へとはいる
尾瀬沼までの間はどんな様子だろうな。



いつだって山へ入る時は
期待でワクワクが止まらないものだ。



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思った通り、お世辞にも美しい紅葉
とは言えない山の様子なのだが
黄葉した木のトンネルの下を歩くのは嬉しいものだ。
葉を透かして通す陽の光も、頬を撫でる程度に吹く風も心地よい。




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水色の空の下に広がる橙色に染まったイタヤカエデは
まるで京友禅のような美しさで
首が痛くなるほど見上げて眺めてしまう。




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優しい光に導かれながら
木道をポコポコ音を立てながら歩けば
例年の様な鮮やかな秋色に染まってない森でも
瀬音のBGMを聴きながら尾瀬への道を歩けるだけで
それだけでも上機嫌になるものだ。





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次から次へと現れる
季節の移ろいを自然の中に感じながら
秋の景色を堪能する。



一ノ瀬を出てから約30分程歩くと、岩清水と呼ばれる水場へ着く。
記憶の中にはもっと下の一ノ瀬に近い場所にあった気がしたけれど
ここのお水をナルゲンに一杯にしようと思っていたのに
生憎、ナルゲンの中にはまだまだ沢山お茶が入っている
いつもタイミングが悪いのかここの水をたっぷりいただいたことがない。


まぁ、また今度🎶





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その後は十二曲がりをクネクネと登る
山の東側を巻くように歩くと視界が開け、向かいの山が目の中に入ってくる。
やっぱりいつもより、葉の色づきが悪いようだ。
まぁそれでもいいんじゃない?と思いだしていた。


今年の尾瀬の秋色をそのまま楽しめばいいじゃない。




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広葉樹の森から針葉樹の森に変わると
そこは三平峠
今日歩く一番の標高の高さ、1,760m






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眺望もなくて紅葉もないし
正直見所がなーんにもない。
そんなものだからここからは尾瀬沼まで
ドドドドド…と一気に下りていく





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滑る木道に気をつけて下りていけば
三平下へと辿り着く
真新しいベンチでは大勢の人たちが楽しげに休憩中


久しぶりの晴天だもの
みんな嬉しいよね




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ここから反時計回りで旧長蔵小屋方面へ。



尾瀬沼からの風景を早く見たくて気が急いてしまう
ついつい足早に歩いてしまう。




ポコポコ・・・ポコポコ
リズムカルな音が響いてく

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色褪せた草紅葉の向こうには優しい姿の燧ケ岳が
その裾を長く引いている



空気を胸いっぱいに吸って
身体中の中に尾瀬の空気を取り込むと
枯れた草の香りがした。




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今更ながら
尾瀬沼が一級河川だったことを知って驚く
へぇーへぇーー
と言いながら無料休憩所の裏手のいつも撮影ポイントへ。





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いつもなら水辺に近い低い場所には紅い七竃などの紅い色が
差し色のように鮮やかなのだが
今年はすっかり褪せた色ばかりで少し寂しい気はするけれど
ここから眺める三本カラマツのある風景は大好きだ


水色の空
褪せた色になった草紅葉
いまだ若草色に見える笹の葉
そして黄土色のカラマツと
シラビソなどの深い緑色
そして沼の水は空の色より鮮やかに蒼い

色のコントラストがとても好きな場所






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今年もこの風景に逢えてよかった
変わらない風景にホッとする


まるで故郷に帰ってきたみたいに嬉しくなった。




つづく…




by mt_kawamin | 2016-10-23 19:00 | 山登り | Comments(0)