つながる*noyama

北アルプス最奧の地へ part4 祖父岳〜三俣山荘編



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山をやっている人へなら
誰に言っても知ってる名峰たちにグルリと囲まれて
この上ない贅沢な時間を祖父岳の山頂で過ごせるなんて。


歩く前から既に地図では確認済み。
ここへくれば360度の大展望が待ってる
というのは知っていたが
実際、その風景を目の当たりにすると
思いもよらぬsurpriseなプレゼントを貰ったような気持ちになったりして。


しかも、雲一つないこんな快晴の日に。













どれだけ眺めてても見飽きることなんてない。
同じような写真を何枚撮ったって
これが最高なんてこともない。
だから何度も何度もシャッターを切ってしまう。


カメラのシャッターと
瞳のシャッターを切り
心とカメラと頭の奥に その映像を残す。




いい加減行かないと、日が暮れる。


ウットリと山を眺めていた私へ
おろしたての山葵より辛い
相方からのピリリな言葉が飛んでくる。


わかってるよ!
と言いたいところだが
歩かなくちゃ今日の幕営地へ着かないのだから
舌打ちは心の中でこっそりすればいい。
そしてここは黙って行動するのみだ。
しぶしぶザックを背負って
岩苔乗越を目指して祖父岳山頂を後にする。


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私はいつも歩きながら空想にふけっている。
あーでもないこーでもないと
自問自答を繰り返したり。


今日ずっと考えていたのは

黒部の源流の最初の一滴って
どの辺りなんだろう

ってことだ。
その沢筋かな?
それともあっちかな。




勿論答えなど出ないけれど
あれこれ考えてる時間も楽しい。


岩の間から滲み出てくる
ポトッ…
その一雫の落ちる瞬間を見て見たいな。





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祖父岳から一旦鞍部まで下るとそこにはお花畑
稚児車の果穂が揺らめいてるのを見ると
やっぱり花の時期に歩きたいな〜って思う。

そしてまた、飽きもせず三俣蓮華岳方面眺めてニヤニヤしたり。



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先へ進もうと歩き始めると
聞いたことのある アノ鳴き声が聞こえる。


グエェ・・・









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雷鳥センセイだ。

雷鳥は登山道をこちらへ向かって歩いてくる。
どうやら雛を連れてるらしい。

急ぐ風でもなく
逃げる風でもなく
こちらへ向かってくるものだから
私の方が困惑気味で
動きたくても動けなくなってしまった。


そのうち雷鳥はゆっくり草むらの中へガサゴソ。



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雷鳥センセイにこの晴天で会うって?
まさか明日は天気崩れるってこと?

なんて思いながら雷鳥を見送り
ゆるく登り返して尾根の向こう側をトラバースするように進むと
岩苔乗越へと着いた。



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北側へ下りて行けば高天ヶ原へと繋ぎ
温泉はどの辺りだろう?
と目で登山道をトレースする。

ここでもまた
まだ見ぬ未踏の地を歩く妄想に駆り立てられる。




さ…
ワリモ北岳分岐へと登り返して行こう



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am 9:10 ワリモ北分岐



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ここにザックをデポして水晶岳をピストンする方は多い。
そりゃ水晶岳は百名山だし
遠くもないし、ピーク踏まない手はない。
けれど…わたしの考えは



水晶はまた今度で♪






早く黒部五郎小舎のテン場に着きたいという思いと
ここから水晶岳ピストンのCTが2:40とは言え
空身で歩いてもその歩行時間分の疲労は蓄積される訳で。
実は…ザックが重くて結構しんどかった。
黒部五郎までの体力を温存しておきたかった。


来る気になればいつだって来れるし。



無理はしない。
それがわたしの山歩き。



なんの未練もなく分岐を右へ
ワリモ岳へと登っていく。




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登り始めると
東側には北アルプスのアイドル、槍ヶ岳が


どーーよ!


と言わんばかりに目に入ってくる。





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槍ヶ岳からは急峻な尾根を持つ北鎌尾根が手前に。
その東側には大天井岳へと繋ぐ東鎌尾根が重なるように延び
それはそのまま燕岳、餓鬼岳へと繋がっている。
常念岳も大天井岳もはっきりと確認出来る



3年前
その縦走路をあっち側から一人で眺めてたんだっけ。




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振り返って
ずっと歩いてきた稜線と祖父岳
その向こうには太郎平からの薬師岳





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水晶岳と左奥には薬師岳からの金作谷カール



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東側の眼下はワリモ沢への谷と
左手奥から伸びる濃い緑の尾根は竹村新道方面




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登れば登るだけ視界が開けて
また360度グルリの大展望。



真後ろを振り返れば左へ水晶岳
右へ伸びていくのは野口五郎岳〜烏帽子岳への裏銀座縦走路





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右手前方には三俣蓮華岳からの黒部五郎岳





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そして
今朝までいた雲ノ平…。

飽きるどころか
ずっとずっと眺めていたい。
またそこを歩きたい。






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鋭利な岩が重なり合うこの斜面の上が
ワリモ岳の頂上のようだ

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岩の上に登ると山名板はなくて
登り始めにあったこの山名板だけのようだった。



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さて…次は鷲羽岳だ




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山頂まではあと少し





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am 10:30 鷲羽岳 登頂




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先日歩いた西鎌尾根と
そこから繋がる樅沢岳と双六小屋も見て取れる。


キレイな稜線だ。




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祖父岳でもワリモ岳でも鷲羽岳でも
昨日まで叶わなかった青空の下の眺望を
これでもか!ってくらい堪能する。


今日の、今の、この一瞬の風景を
1秒たりとも見逃したくない




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そして次に会いたいのは
赤い屋根の眼下にある小屋



三俣山荘だ。



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am 11:43 三俣山荘  標高2,550m





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三俣山荘での目的は

① 黒部の山賊を買う
② 展望食堂でケーキセットを食べる
③ 展望食堂のランプの写真を撮る



この3つだ。

「黒部の山賊」は、既に我が家にあるのだが
黒部源流のフロンティア、伊藤正一さんが譲り受けたこの三俣山荘で
どうしてもこの本を買いたかった。


ここで買わなければいけない本だと
ずっと思っていた。


売店で本と手拭いを購入して
次は展望食堂へ。




ケーキ食べない?
と相方を誘ってみたが
要らないというので一人で展望食堂へ。






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レアチーズケーキとホットコーヒーのセットを注文する。
カウンターの向こう側では
とーーーーーーっても
素敵なオニーサンがサイフォンで珈琲を淹れてくれている。



こちらへどうぞ♪


カウンターを勧めてくれたので
席に座って珈琲を待つ。




ポコポコと小気味いい音を立てながら
芳しい香りが辺りに漂う




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素敵な人が淹れてくれると
珈琲は何倍も美味しくなるのだ。



窓から三俣蓮華岳を眺めて
一人で過ごす幸せなひととき。



幸せいっぱいで外へ戻ると
約束の時間から10分遅れだったから?

不機嫌な顔の相方が待っていた。。。汗








by mt_kawamin | 2016-08-31 19:26 | 山登り | Comments(0)