梅雨空の下で@霧ヶ峰 - part1 -
cheesecake焼くから 山行こうよ
shimaちゃんへLINEしたのは6月の半ばを過ぎた頃。
何も無くても山へいく。
何かあったら尚更山へ行く。
ただただ無の心を求めて…
*
*
*
平標山を登った時と同じように shimaちゃんと二人で行くつもりでいた。
でも…
今回は二人じゃない方がいいかもしれないなぁ。
そうだ。
shimaちゃんのgoroの靴が出来上がったあと
「いつかフミヤ(Taちゃん)と歩ける時って来るんだろうか…」
彼女が呟いたことを思い出した。
そうだ。Taちゃんを誘おう。
3人ブーティおソロで歩こう。
山が縁で知り合ったのに、山へは行かずいつも街飲みばかりだった
そしてTaちゃんと出逢う何年も前からお嬢さんとは私が既に出会っていたという
不思議なご縁で繋がっていたTaちゃんである。
約束の日の直近から天気予報が最悪だった。
登山指数は待っても待っても毎日、何時になっても
C
登山に適さないという印
「ひさしぶりにがっつり」
そんなつもりで阿弥陀岳をチョイスした訳だが
不安要素がありすぎて阿弥陀岳は無理っぽい
でも…何が何でもこの日に歩きたい3人。
雨でも歩けるところ
ということでわたしの提案した幾つかの山の中で
shimaちゃんとTaちゃんが「ココ」と言ったのが
霧ヶ峰だった。
深夜の中央道を急ぐわけでもなくのんびり走ってく
6月25日 (土)
時間調整の為に八ヶ岳PAで仮眠をとり、目覚めれば既に外は明るい
車窓から見えるどんよりとした曇り空に少しがっかりしながら
それでも時折り雲の間から青空がチラっと見えると
「まーなんとかなるよね」
おまじないのように口々にそう呟く。
甲州街道を離れ山道へ差し掛かると空は更に濃いグレー一色。
ビーナスラインを走り始めれば視界何メートルなの?
そう問うてみたくなるほど真っ白な世界。
二人に見せたかった霧ヶ峰の美しさを物語る
『豊かな地の起伏と広闊な展望を持った高原状の山(深田久弥 日本百名山より)』
それを見せてあげられない。
am8:40 車山肩
兎にも角にも辺りは真っ白。車を揺するほどの強風だ。
そんな中を勇んで歩くつもりなど毛頭ない。
急ぐ旅じゃございやせん…とばかりに車の中でのんびり。
1時間以上お喋りしたりうつらうつらしたり
あとからやってくる登山者であろう人たちをプロファイルして楽しんでいると
ガスが少し流れ視界が開けてきた。
そろそろ出発どき?!
Taちゃんが名付けたイカしてないチーム名w
『ゴロちゃんず』いざ、出発!
車山肩の駐車場より徒歩2分。。。
「いざ!」と言った割にはコロボックルヒュッテまで。笑
看板から何から何までやたら可愛いくて
あっちもこっちも写真撮っててお店の中へはなかなか辿り着かない。
悪天候の朝
静かな小屋の中は珈琲の芳しい香りで満ちている
photo by Takuya
サイフォンで淹れたての珈琲と持ち込みのケーキで舌鼓を打つ。
(小屋の方に許可を得ています。)
三人でぼんやりと外を眺めてる。
デッキの椅子で仲良さそうにしているご夫婦の後ろ姿を微笑ましく感じながら。
雨は降っていない
風も弱まった
ガスも少し消えつつ・・・。
そろそろ行こうか?
ヒュッテのデッキから車山湿原を眺めれば
早替わりで舞台の大道具が回転するように
雲は風の勢いに乗って遠くまで飛んでいく
湿原の交差点は蝶々深山へ続く木道へ
心の行き先が示されてるようで。
速い速度で流れる雲と水色の空
いつの間にか穏やかな景色に変わった霧ヶ峰
続く…。*:゚
by mt_kawamin
| 2016-07-12 21:45
| 山登り