つながる*noyama

丹沢主稜縦走

e0307372_22215371.jpg

山へ行く目的って少なからず何かあると思う。

例えば…
「あの花に逢うために」
とか
「◯△岳のピークに立ちたい!」
とか
「兎にも角にも山の中に入って癒されたい!」
とか。
*
*
*
私もいつもそんな風で、というか
大層な目的って感じでもなく、ゆるゆるっとしたものばかり


そんな私でもちょっぴりドキドキするようなそんな山行をしたいと思ってたりして。
尤も、大きなチャレンジはいつも諸事情によって次年度へ繰り越しがほとんどだけれど
大キレット、唐松岳〜白馬三山、馬蹄形、黒戸尾根日帰りなど幾つかある中
そんな中で一番チャレンジしやすい縦走を今年こそ!
と鼻息荒く決行した訳である。

日帰り丹沢主稜縦走である




健脚自慢のみなさんならいざ知らず、
標準CT12時間のタイムは私にとって決して容易くはない。
途中で歩けませーーんなんて言う訳にもいかない。
帰りのバスにも間に合わなくちゃならないし…。
決行する日はいつにしようか?
出来るだけ条件のいい日がいい。
ヒルが現れるようになるとやっぱり嫌だから暑くなる前がいい。
土日休日の丹沢は大倉尾根なんてぞろぞろ列をなして歩くんだから。
西丹沢方面にしてもそうだ。
きっと最後の方はヘロヘロになることは間違いなく、
しれっと澄ました顔で下山する自信は全くない。
ヨレヨレな姿を人に晒すのも嫌だ
それならば人の少ない平日を狙って歩こう。

4月6日(水)


出発は大倉。
真っ暗な登山道を歩くには、やはり歩き慣れたルートの方がいいし
真っ暗なツツジ新道から滑落!だなんてごめんだ。という理由からだ。


3:30 大倉出発

予定より30分遅れで出発。
ヘッデンを点けて歩き出す。
既に歩き始めから眠い。起きたばかりなのに眠い。
辺りが暗いとどうにもこうにも眠さを抑えられない質なのである。
それでも見晴茶屋を過ぎる辺りまではまだよかった
その後は眠くて眠くてフラフラになる。



e0307372_10160864.jpg


東の空がじんわり明るくなっても
瞼は自然と落ちてくる。

e0307372_10205897.jpg





e0307372_10212682.jpg


堀山の家へ着き水分補給しておむずびをもう一つ。



そろそろ夜明けだ。





e0307372_10473278.jpg





e0307372_10463995.jpg
木々の間から覗き込むように光が少しづつ広がって
そう思っているとその光はあっという間に大きくなって
東側の木の間から眩しい程の光が射し込んでくる
戸沢への分岐辺りまで来ると頭上はすっかり明るい
瞼が開いてるような、半分閉じてるようなそんな状態で
花立山荘までの階段をフラフラと登っていく。






e0307372_16194581.jpg



e0307372_16193661.jpg





e0307372_16204149.jpg






6:11 花立山荘着


e0307372_16210862.jpg






e0307372_16234937.jpg



ここへきて目が覚めてきた
塔の岳までは後少し 水分補給だけしてまた歩き出す。



e0307372_16261248.jpg






e0307372_16281061.jpg







e0307372_16283654.jpg






e0307372_16284977.jpg


大倉〜花立山荘間のCTは今まで歩いてきた中で一番時間が掛かってしまっている。
眠くてフラフラしながら歩いていたせいだ。
少しでも巻き返すべく一気に塔ノ岳まで登り詰める。




e0307372_16340192.jpg




e0307372_16341394.jpg

霜の降りる、まだ寒い4月の早朝
滑らないように。


塔ノ岳への最後の階段を登りつめて
振り返ると海がキラキラ




e0307372_16353333.jpg





6:51 塔ノ岳 登頂





e0307372_16373445.jpg





e0307372_16374849.jpg


人の居ない塔ノ岳の朝
冷たい空気の中に佇むそれだけでそれは気持ちよくって
塔ノ岳からおはようのTweet





e0307372_16381196.jpg




さて行こうか。




e0307372_16412352.jpg






e0307372_16413740.jpg






e0307372_16415483.jpg




塔ノ岳から蛭ヶ岳までの稜線歩きが大好きだ。
自然と足も軽くなる
特に今日は東からの朝陽が光と影を作り、それがとても美しい。
眠気もすっかりなくなって快適な稜線漫歩が始まる。




e0307372_16472632.jpg






e0307372_16475135.jpg





e0307372_16495557.jpg









e0307372_16501742.jpg



いつもなら何度も立ち止まって沢山写真撮って
ここの風景を楽しむのだけれど
今日のゴールは遠い、まだ行程の半分も歩いていないのだから





8:11 丹沢山 登頂




e0307372_16542821.jpg

ここでエナジーチャージ&休憩
ちょっとお腹が痛くなったりして20分程休憩とする。



空が碧い
コバルトブルーの空が気持ちを高揚させる
後押しをしてくれる。


8:32 丹沢山 出発


e0307372_16552844.jpg







e0307372_17183498.jpg






e0307372_17184649.jpg






e0307372_17190787.jpg


私が知っている丹沢の中で一番好きなトレイル
丹沢山から蛭ヶ岳への笹野原を縫うようにupdownしながら歩く




e0307372_17252228.jpg






e0307372_17255325.jpg






e0307372_17263028.jpg


ここを歩けるだけでも嬉しくて顔は自然に前を向く
目は遠くのむこうの山を見る
この場にいられることを幸せだなぁ
なんてことを思いながら歩いている。





e0307372_17281100.jpg





e0307372_17283146.jpg






e0307372_17285244.jpg






e0307372_17291276.jpg


振り返ってみては

おぉぉ、もうこんなに歩いてきたよー

なんてことを思いつつ笑顔になっちゃって。




e0307372_18135008.jpg



不動ノ峰を過ぎると富士山も目の前に蛭ヶ岳もドドーーンと。
これがたまらんのです。
富士山は裾を長く引く山容が綺麗だし
蛭ヶ岳へ続く笹の中の一本道がうねりながら延びてるのも。




e0307372_18191834.jpg








e0307372_18155963.jpg





e0307372_18161592.jpg



ここから眺める富士山と南アルプス
気持ち良すぎてゆっくりしたいのを我慢して先へ。
この辺りでやっと今日の行程の半分を過ぎて少しホッとするところ。



e0307372_10340186.jpg






e0307372_10342680.jpg


棚沢ノ頭を過ぎれば鬼ヶ岩、そのむこうに蛭ヶ岳。







e0307372_10345206.jpg




e0307372_10440203.jpg
e0307372_10442669.jpg

鬼ヶ岩に取り付く。
名前だけ見聞きするとちょっと怖そうだけれど
気をつけて下りれば何にも怖いことはない。


e0307372_10444698.jpg





e0307372_10450359.jpg

鬼ヶ岩を下りれば、目の前には蛭ヶ岳山荘もすぐそこに見える。
笹野原の間の木道を登り返していく



10:20 蛭ヶ岳 登頂




e0307372_10482685.jpg



わたしにとって、今日の核心部はこの先のルート。
蛭ヶ岳からの大下りと幾つかの登り返しが疲れた身体に鞭打つこと間違いないので
山頂で休憩とってから西丹沢教室までのエネルギーをチャージ。



前日に尊仏山荘に泊まってたという団体の方々から

今日はどこまで?
えーー日帰りで?
でも、車も二人でなら安心ね
えーー??奥さんは後部座席に座ってるの???
え?社長待遇???w
え?・・・で寝て帰る???
あっ・・・でも一緒に乗ってるだけでもねっっww


そんな楽しい会話をさせて貰い
すっかりリラックスしてから皆さんにエールで見送られ出発♪


10:43 蛭ヶ岳 発


e0307372_10563991.jpg





これから歩いていく山々
一旦、ぐぐぐと下るのだが、どこまで下るのかまだ見えない。



e0307372_10570595.jpg










e0307372_10593378.jpg


蛭ヶ岳からの下りはザレた登山道は滑るし狭いし気を抜けない
まだかまだか?と思うほど長くて
西丹沢教室からだと登りがきついだろうなぁ
と思いながら下りていく。
やっと鞍部まで下りホッとしても、今度は登り返しが待っている。



e0307372_11041685.jpg






e0307372_11043181.jpg






e0307372_11045317.jpg






e0307372_11051355.jpg



蛭ヶ岳から下り、登り返してミカゲ沢ノ頭へ
また下って登り返して次は臼ヶ岳へ
下ったり登ったり、ブナの原生林のふかふかなトレイルを歩いてホッとしたり。
振り返ってさっきまで歩いてたところが遠く、遥か高いところにあるのを確認したり。
でも檜洞丸はまだだいぶ先なのである。
道標に「檜洞丸 2.6km」とある。
普通なら「あと少しね」と思うところなのに
まだそんなに…と思ってしまう。

ここへきて疲労がどっと押し寄せてきたからだ。
次の目標は神ノ川乗越、越すって言うくらいだから当たり前だけど
また登ったり下ったりする訳で
更にその先には金山谷乗越もあって、その先やっと檜洞丸への登り返しに取り付く訳である。

あぁ、もうめまいがしそう
登るのはいいけど下るのもう止めて。
もうどっちかにして欲しい

とか、いろんな思いが頭の中をグルグル…



e0307372_11231635.jpg





e0307372_11235817.jpg





e0307372_11241220.jpg




檜洞丸までのトレイルが痩せた尾根や崩落しそうな箇所があちこちにあり
それはそれで疲れててもその状況を楽しんでたりして

まぁ、そんな風だから歩いていられるんだろうなぁ


e0307372_11285334.jpg






e0307372_11290682.jpg






e0307372_11292526.jpg







e0307372_11300644.jpg







金山谷乗越を過ぎればあとは檜洞丸までへ登るだけだ
重い足を一歩一歩。
まるで牛歩のようなのろさで登っていく。

もう少しで青苔山荘というところで
登山者に声を掛けられる。

どちらからですか?
何時間くらいかかりますか?
きついですか?


その質問に答えるのも面倒だった
頼む、わたしお疲れです。察して〜
と思ってるくせに、ちゃんと答える律儀なわたしである。




e0307372_11361084.jpg




e0307372_11362349.jpg



13:35 檜洞丸 登頂



e0307372_11363673.jpg


ヤッタ〜〜!!着いた〜〜〜!!
これでもう登らなくていいんだ〜〜


行動食を食べ水分補給してホッとする。
けれど、登頂したってここがゴールではない。
まだこのあとツツジ新道を経て西丹沢教室までの長いくだりが待っている。


うんざりするほど長い西丹沢教室までのトレイル。
そこへたどり着くまでの行程が今日一番きつい行程だった。




西丹沢教室へ着いてトイレを借り出てくると
先ほど青ヶ岳山荘手前で話しかけられた方と再開。
少し会話をしていると西丹教室のスタッフの方に

「今日は大倉からでしたか〜お疲れさまでした(^^)」

と労いの声を掛けて頂いた。
それがとても嬉しかった。


歩き終え新松田駅行きのバスに揺られながら
ひどく疲れてはいても充足感でいっぱいだった。
たまにはがっつり歩きもいいな。なんて思っていた。



檜洞丸へ登り返してる途中
『このルートの日帰りは二度とやらない』
とずっと思っていたのに
大倉で車をピックアップして帰路についてる頃には

『次は逆ルートで歩いてみよう』

と考える懲りない私であった。


つらい。。。と思ったことも
終わってしまうと喜びに変わるのが山歩きなのかもしれないな。



e0307372_11422265.jpg



おしまい…♪





by mt_kawamin | 2016-06-04 20:02 | 山登り | Comments(8)
Commented by pallet-sorairo at 2016-06-04 22:31
こんばんは。
日帰りで丹沢主稜縦走って凄すぎ!
久しぶりに私もここ歩いてみたくなりました。
もちろん一泊で(^^ゞ
そろそろヒル出てますよね?
ところで、花立山荘までの階段すごいですね。
かけ替え?それともまさかの新設ですか?
Commented by ゆず at 2016-06-04 23:00 x
かわみんさん、こんにちは~♪

一気に畳み掛けましたね(^^♪
丹沢主稜ってあれですよね、私が鍋焼きうどん食べてフラフラと金冷しまで歩きながら左手を見て、「へぇー、あんな方にも山があるんだね~」と言ってる、もはや別の山域だと思ってるあの山ですよね!
凄すぎです!かわみんさん……凄すぎです!
しかも、お笑いもデザートもなくドキュメンタリーで締めましたね(ง •̀_•́)ง

でもでも、最後は「おしまい」で来るとは読者冥利につきます!(前のも変わってるのをチェック済み(^^♪)

次回作も楽しみにしています~(*^^*)♪
Commented by hiro_1957 at 2016-06-04 23:46 x
お疲れ〜かわみん❣️
このレポートのアップを首長くして待ってたよ😁
一度歩いちゃえば大丈夫👍🏼また行きたくなるでしょう?
家に居る時は、何処まででも歩ける気がしてならないほど体力があるからねぇ〜笑
ブログ仕上げてる最中も逆をやりたくなって仕方ないんじゃない?😆
檜洞丸13:35着なら優秀だよ‼︎
次回はゴーラ沢に降りないで犬越路まで行って下さい。
主稜はまだまだ続いてるんだからさ〜〜笑笑
犬越回っても西丹沢発のバスに間に合うよ!😆
今度は是非一緒に歩きたいなぁ。
そうそう、文面の中で確か青苔山荘になってたよ(笑)
Commented by zbjsower at 2016-06-06 11:01
丹沢主稜縦走おつかれさまでした。
富士山も雪が割と残っていて綺麗ですね。
私は丹沢山までしか行った事がなかったのですが、その先の蛭ヶ岳へ向かう山道が絶景なのは知りませんでした。
こんなコースを行ってみたいなあ~とは思いつつ、体調が良くなったとしても、私にはもうこんなチャレンジは出来ないかもなあ~と思うと、少し寂しくなります。
Commented by mt_kawamin at 2016-06-06 21:24
*ゆずさん こんばんは♪

ふふふ
だって書かなきゃならない山行が溜まりに溜まってて
雪山のは季節外れも甚だしいからもう書かなくてもいっかー
なんて思ってるくらいだから(笑)

ところで、そうです。別の山域じゃない
あの山ですよん(笑)
この日はデザート食べてる時間的余裕が全くなくて
尤も、健脚で10時間切るようなタイムで歩ける人ならまだしも
ノロノロな私にはデザートなんて、とてもとても〜(。´Д⊂)
お笑いで〆るってなかなか大変なんですよ(笑)
って、この日は笑える場面なーんもなかったとです♪

貴重な「おしまい」ファンが一人でもいるので
今後全て「おしまい」ですよ(*^^*)
いつもありがとうね❤︎

Commented by mt_kawamin at 2016-06-06 21:43
> pallet-sorairoさん

*palletさん こんばんは〜♪

何故か送れなくてこれで3回目💦exciteどうなってるの〜
ということで本題へ(^^)

主稜の日帰りはずっとチャレンジしてみたくて
横尾〜槍ヶ岳の往復をしたCTよりも短いから
「歩ける」と夫がいうもので、その気になってしまいました(笑)
そうそう、ヒルなんですが
4月終わりにもう被害報告出てましたよ〜
Twitterのフォロワーさんは背中までやられて
その話聞いてビックリでした(´・_・`;)

花立山荘までの丸太の階段は掛け替えじゃないかなぁ?と思います。でも、これになってからもう大分経ったような気が?

palletさんが一泊するとしたらやはり尊仏山荘ですか?
焼肉とってみやま山荘?(*^^*)
Commented by mt_kawamin at 2016-06-07 07:41
*ヒロさん おはよう(^^)
久しぶりのコメントありがとう♪
そしてお待たせしました(笑)
待っててくれて嬉しい!

で…
檜洞丸の到着時間、まずまず?
休憩時間やら何やら入れてこの時間なら許される範疇かな?
でも西丹沢教室に着いたのは16時過ぎw
最後はホントにヨレヨレだったよ〜
もうちょっとはやく歩ければいいんだけど
何しろ大倉〜塔のCTがいつもより30分余計にかかってて
寝不足が私の一番の大敵だと悟った次第w
勿論、体力的にも足りない部分あるんだよね。
犬越路周りで歩くにはもっと体力つけねば!

そうそう、机上や想像だけなら
幾らでもどれだけでも歩けるのよね
だから勘違いして遭難しちゃう人もいるから
自分も気をつけねばと思うよ♪

西丹沢からの縦走
いや、ホントに、
いうやろうかと考え中(笑)
秋は陽が落ちるの早いからなぁと思いますつつ
16時下山なら秋でも出来そう?

ここ歩いて思ったのは
やっぱり…
たまにはガッツリ歩かなくちゃな
ってこと❤︎
コメント、気にかけてくれてありがとう♪

Commented by mt_kawamin at 2016-06-07 07:54
*zbjsowerさん こちらにもありがとう(^^)

丹沢主稜も主脈も塔ノ岳から蛭ヶ岳までは
同じルートで歩くのでオススメです。
丹沢山からの先はまだ未踏とのことですが
緩やかなupdownと笹野原の間を縫うように歩く
牧歌的風景はたまりません(*^^)
身体が治ったら一泊など、
ゆっくりなペースで歩けたらいいですね。
丹沢というのを忘れてしまいそうなほどステキです。