残雪の立山へ - part 5 -
写真は大汝山山頂から望む 表銀座、穂高、鷲羽、双六・・・・
360度ぐるりの大展望
ここまで休憩なしで歩いてきたので
別山乗越でしばし休憩
ここで休憩するには大きな理由が二つ
一つはトイレが使えるのでトイレへ行く。
もう一つは
ここから剱岳を眺めたいってこと。
去年
自分に剱岳へ登る許可を下ろした。
勿論、誰に止められてた訳じゃないけれど
剱岳には並々ならぬ思い入れがあって
この山に相応しい自分になってから・・・・
と、ずっと登れないでいたのです。
本当に相応しくなってるのか?
と聞かれたら正直わからないけれど
それなりに山を登り経験してきた・・・・はず。
そんな訳で
剱岳と対峙する時は
なんだかとても神聖な場所に置かれてる気がして
心の中のざわつきだとか熱さだとか
そんな諸々のことがいつもの山行とは比べものにならない思いな訳です。
そんな思いを胸の内に秘めて眺める剱岳
そして、その険しさと相反するような優しい立山三山の山並みに見惚れてしまうと
あっという間に何十分も経過してしまう。
室堂平〜弥陀ヶ原 そして富山平野が遠くに
存分にぐるりと眺めました
別山乗越から別山まではCT35分のトレイル
行程は短いけれど
別山乗越までは雪がたっぷりだったのが
稜線上がってみたらまさかの夏道。
アイゼン外そうかどうしようか〜?
と悩んでみたものの
先へ行けばまた冬道になるという
この悩ましい残雪期のトレイルです。
少し歩けばまた冬道になっていきそうなので
アイゼンは外さずに歩くことに。
振り返って縦走路方面を見ると
立山三山も目の高さがさほど変わらなくなってきた
こうして眺めると・・・
先は遠いいなぁ・・・なんて。笑
そんなことをぶつくさ考えてる内に
別山 登頂
別山山頂から眺める後立山の山々
山座同定出来きないのはご愛嬌。
別山の標高は2874m 劔岳は2999mなんだから
剱岳と私は今 ほぼ同じ高さで向き合ってるのです。
Kさんの
「あと1枚で終りね」
という毎度の言葉を合図に別山を後にします。
後ろ髪引かれ隊。
別山の祠の左側を通り抜け真砂岳方面へ。
緩やかにカーブを描きながら伸びるトレイル
今はまだ雪で途切れ途切れになっている一筆書きの道も
緑がそよぐ季節になれば
雲の上の一本道が出来上がるんだろう・・・
先ずは別山から一旦ググッと降って登り返せば真砂岳
登り返して振り返ると
別山はもうあんなに遠くに見える。
進む道
歩いてきた道
遠くから眺めると気にならない登り返しも
こうして実際歩いてみると
これがなかなか疲れる。
それでも鼻歌交じりで歩けるのは
周りの景色が素晴らしいから。
Part 6 へ続く
by mt_kawamin
| 2015-05-13 19:05
| 山登り