つながる*noyama

晩秋の尾瀬へ -Part 5 -



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2014.10.12 ( Sat )

5:00 起床 
三日目の朝は寒さと周りの音で目が覚めた
寒いはずである
テントはバリバリに凍っている。冬はもうそこまで来てるんだなぁ
なんて思いつつ
写真を撮りに竜宮まで行ってみようか、どうしようか悩む
だって・・・寒いんだもん





結局寒さに負け、
もう一度ヌクヌクのシュラフに包まれる
いつまでもヌクヌクしたいけれど、そうはいかない
すごすごとシュラフから這い出て、冷たい空気に触れると
すっかり目がさめる
今日は三条の滝まで行く予定だ。そろそろ朝食の準備しなくては



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準備と言うほどのことはない。
昨日と同じメニュー。
ソーセージチーズマフィンとロイヤルミルクティーで。

サクサクっと済ませて出発といきたいが
私の準備のノロさは今に始まった事ではない。段取り悪くいつもノロノロ
そしてKさんの体調が今ひとつの様で、昨夜怪我した足の裏も痛いらしい。
三条の滝まで行けるかどうか、このまま鳩待へ戻るか
様子を見ながら決めようとなった。

足の裏はカット綿も当ててテーピング
念のために鎮痛剤も飲んでもらって

8:12 見晴 出発

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歩いても痛くないとのことで
取り敢えずは東電小屋分岐まで行ってみることにする。



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真っ青な空とポカポカ陽気に癒されたのか
足の痛みも体調も大丈夫そう
ならば三条の滝までGo


こちらから先は私は未踏。ワクワクなのである
先ずは温泉小屋まで東電小屋分岐からノンビリ20分

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緩くカーブした先に見えてきたのが温泉小屋、その奥には元湯山荘が。
燻したような木造の渋い建物の温泉小屋も
ログハウス風?な明るいイメージの元湯山荘も
想像以上に素敵なのだ。

茅と菅の草紅葉の向こうに佇む小屋は
風情があって映画のロケーションに使ってもいいんじゃないの?と思うほどだ


二つの温泉小屋を通り過ぎ三条の滝方面へ足を進めると
2軒の無料休憩所が


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荷物預かってくれるって!
テント泊装備のデカザックを置いて空身で歩けるのは願ってもない
有難くザックを預けまして出発




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先ずは平滑ノ滝まで
無料休憩所から20分弱の距離である
落ち葉に埋まりそうな木道を少しづつ緩く下っていく

しばらく歩くとゴツゴツの岩の上を歩くようになり、
階段やら鎖を抜けると平滑ノ滝展望台へ




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文字通り 平らに滑らかに流れていく滝
漆黒にも見える川の流れに真っ白な飛沫が飛び
川を縁取るかのような針葉樹の緑と山肌を覆う黄色や橙の秋色
そのコントラストがとても綺麗だ。


展望台は狭いので写真撮り終えたら後から来た方へバトンタッチ
三条の滝へはここから更に下っていく
階段を降り、沢を渡渉し湿った岩と土の歩きにくいトレイルをどんどんと


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大分下ってきた
水の流れる音も大きくなってきた
そろそろかな?
と思ったところでチラリと三条の滝の滝壺が見える
なかなかの迫力!
そこから進み木製の急な階段を降りるといよいよ三条の滝は目の前だ


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飛沫をあげて激しく流れていく様はなかなか立派な滝である
滝の周りを紅葉した葉が彩りを添えている
三条の滝は水量もすごいし迫力満点だけれど
私の好みから言うと
静かに流れ落ちていく平滑ノ滝の方が素敵だし好きだな。


さ〜て、戻ろうか





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森の散歩はゆっくりと
無料休憩所までは約1時間程度
滝へ降りるまではなんとなく急ぎ足だったけれど
なんだかゆっくりな足取り



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無料休憩所へ到着
コーラで喉を潤す。今日も暖かい
ゆっくり休憩したら
重いザックをまた背負って歩き出そう



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東電小屋分岐 ここは東電小屋方面へ
ちょっと広くなっていて休憩するにはいいところ




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左を向くと今朝までいた見晴の小屋群が遠くに見える
故郷を去るようなそんな寂しい気持ちになったりして


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只見川を渡り
明るい森の中の木道を歩いていけば東電小屋はすぐ
お昼は東電小屋の中で またもキノコ蕎麦
長蔵小屋のと違ってこちらのキノコは舞茸がメインでした。
どちらも美味しかったけれど、
平茸や他のキノコも色々入っていた長蔵小屋の休憩所の方が好みかなぁ





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東電小屋を後にすると
いよいよ旅の終盤


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その終点まであと少しだと思うと
一歩一歩を大事に
カメラにおさめる風景も一枚一枚丁寧に



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東電小屋から15分程でヨッピ橋
これを渡ると私の大好きな中田代の池塘に逢える



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中田代の池塘が大好き
池塘越しに見える燧ケ岳が大好き




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そして・・・
季節ごとに違う顔を見せてくれる未草が大好きだ






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下ノ大堀まで来ると山の鼻から見晴までの木道を歩く人が遠くに見える
つまり・・・そろそろ向こう側の木道と合流するってことだ。

牛首まで行ってしまうと山ノ鼻は本当にすぐで
山ノ鼻まで行ってしまったら・・・

巻き戻しをして1日目からまだ始めたい
そんな気持ちになる


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竜宮からの木道と合流して
山ノ鼻へ向かう
逆さ燧が見える池塘では
水面は静かに燧ケ岳を写していた


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2泊3日の尾瀬の旅もそろそろ終点
いつだって旅の終わりは寂しいものだ




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 雪解けの季節にまた逢いましょう


 
おしまい


これまでの話

by mt_kawamin | 2014-11-10 19:02 | 山登り