晩秋の尾瀬へ −Part 3−
2014.10.11 ( Sat )
夜明け前に目を覚ます
テント場は静かだ。
尤も、昨日からここで一夜を過ごした人も少ないのだから静かなのは当たり前か。
テントの外が白々と明るくなった5時半過ぎ起床
6時になってカメラを持って弥四郎小屋脇のデッキの方へ
湿原を朝靄がゆらりゆらりと帯状に流れている
空は既に夜から朝へと移り変わり
置いてきぼりをくった月だけが空に残る
竜宮小屋前の中田代と違って朝靄がイマイチだなぁ
なんてことを思いながら写真は諦めてテント場へ
今日は尾瀬沼までのピストン
ソーセージ&チーズマフィンとスープで。
食後の珈琲もしっかり頂き朝ごはんをゆっくりと
7:35 出発
まずは朝陽が当たり始めた下田代へ
再びやしろ小屋脇のデッキへ
草燃ゆる・・・
どこかで聞いたことがあるフレーズだなぁ
太陽の暖かさに追いかけられ
帯状に流れる朝靄も消えかかるところ
下田代を後にして尾瀬沼へ向かう木道へ
こちら側の木道の整備は遅れがちだ
尤も歩く人の人数も違うのだから仕方ないけれど
尾瀬のしっとりとした森を演出するには
寧ろ 朽ちた木道だったり
木道に枯れ葉がたっぷり積もっている方が
雰囲気が増していい。
光と影の織りなす森の空間が心地よい
歩く人の少ない尾瀬沼までの木道
木道を歩く音と乾いた葉の擦れる音
遠くで聞こえる沢の音
じんわ〜り沁みてくる尾瀬の空気
枯れ葉の積もるトレイルを緩く登り緩く下る
ガレた少し急な上り坂を登り詰めると白砂峠
濡れた岩と木道を慎重に下りて行けば
尾瀬沼まではあと少し
先の森を抜ければ
そこは沼尻だ
雲一つない青空
うひょーーー
なんて奇声を発したい位綺麗な風景
来てよかったなぁ
お食事に忙しい鴨君たちを右目に
沼尻からは時計回りで長蔵小屋方面へと進む
浅湖(あざみ)湿原辺りまで来ると
対岸には長蔵小屋が見えるほどに
長蔵小屋無料休憩所のトタン屋根はさながら鏡の様に
陽をたっぷり受けて光っている
遠くからでもその眩しさがわかるほどその姿を水面にも写して。
沼尻から歩く事約40分
三本カラマツを見下ろす丘へ
沼山峠への道を左に分けて右へ
長蔵小屋の無料休憩所についたらお昼にしようか
by mt_kawamin
| 2014-11-09 12:30
| 山登り