つながる*noyama

剱岳への道  ③

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前回までの話 「剱岳への道 ②」は→コチラから


1日目の夕方
早々と眠りについたけれど
夜中、頭痛と共に起きてしまった
今までそんなこと一度もなかったけど
これって高山病?
そう思いながら又眠りにつく







9月13日 sat  

3:30起床

鎖場の渋滞を避ける為 4時半には出発したかった
けど
まだ頭痛が酷い
撮り合えずクスリを飲んで様子をみようと思った時
相方から声がかかる
どうやら高山病らしく、酷く体調が悪く この状態だと登れないと言う
4時半出発は見送り、夜明けまで一眠りして様子を見ることに



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5:24 

周りはすっかり明るくなり
テント場にいた人たちも既に剱岳へと発った後である
この時間ノソノソしているのは
今日下山する人と私たちくらいのものだ
何となく後ろめたいような いけないことをしてるような
そんな気持ちで テントから出てみれば空は快晴
剱岳へを目指すにはこの上ない程の秋晴れである


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相方の体調は今ひとつな感じらしいが
折角ここまで来たし
無理なく行けそうなところまで行ってみるということに


準備をしながら空を見上げると
綿菓子を手で千切って空に撒いたかのように
千切れ雲が空にぷかりぷかりと浮いている

剱岳へむかって 



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7:00

剣沢キャンプ場出発
ガレた登山道を剣沢小屋へ向かって下っていく
そこから大きな岩ゴロをヒョイヒョイっと乗り越えながら
剣山荘へ向かって歩いて行く

これから剱 本峰へ向かう人は恐らくいないだろう
静かになった剣山荘の脇を通り抜け
先ずは一服剱へ







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見える尾根は優しく 空は青い
まるで空へと向かう散歩道のようなトレイルを
空を見上げながらスローなペースで進んでいく





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東の見つめる先には
後立山の山波がそれは綺麗に見える
苦手な山座同定も鹿島槍ヶ岳の存在のお陰でなんとか
尤も、間違って言ったとしても笑う人なんて周りにいないのだから
指差して あれがどーのと知った風な口調で呟く






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すこし登って振り返る
テント場がもうあんなに遠く




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刷毛で描いたような
空へ塗られた雲が楽しい
手を広げて飛んでるみたいに
ダッシュで走ってるみたいに

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一服剱から前剱へ向かう頃から鎖場が
岩場や鎖場は大好きだけれど慎重に歩こう
自信や驕りは怪我の元だ



ところで
ここまで歩いてくる間気になる人がいた
私たちの後方を歩く青年だ
若いので当然私たちより歩くのが速いだろうと
お先にどうぞと先に行って貰う事にしたのだが
膝の調子が悪いとかで早く歩けないと言う


膝悪いのに剱登るの?それって平気な訳?
と思うけれど 自己責任だし、彼の膝がどの程度悪いのか知らない訳だから

そして、その青年ったら
歩いてる最中に唾を吐くのだ
剣山荘を通り過ぎた頃はたまたまなんだろうと思った
が・・・・
何度も何度も何度もだ

この美しいトレイル、汚さないでくれる?

と言ってやりたいが
生理現象かもしれないし、
そんな言葉は中々言えない。



気にするのも嫌なので
私達がペースをあげて彼から離れることにした。



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一歩一歩歩くたびに高度が増していく
少しづつ確実に空に近くなっていく



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決して優しくないここまで至る道を
ふぅふぅと息を整えながら歩く
大変じゃないなんて思えない
けれど
足元に生きている草花をみるとホッとする
力が湧いてくる



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富山の皆さん こんにちは!
お邪魔してます




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すごいね
あんな所歩いてきたんだ
人の足ってすごいよ




そしていよいよあれだ
そうみんなのお楽しみ?
カニのタテバイだ



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先行して登っているのは二組の団体さん
確保されながら登ってるので若干進むのが遅かった
でも、こんな場所だし仕方ない
休憩のつもりでゆっくり待つことにしていた

待っている間に例のトレイルを汚す青年も追いついてきた
タテバイの下でみんなで先行パーティーを見上げる

二組目をあがるパーティーに年配の女性がいた
岩場や鎖場に慣れていないのか中々苦戦していた
足も届かないお尻も持ち上がらない


例の青年が一言


遅っせぇーーーな


えっ?それ言っちゃう?
それ、思ってても口に出しちゃだめだよね?
と思いつつも聞えないフリをした
その間も先行パーティーは中々進まない。


そして青年の二言目



早くしろよ!!!


あ、それ言っちゃった?
と思う間もなく私の口から



あのさぁ
そういう事って言っちゃダメなんじゃないの?
それで焦って事故起こしたどうするの?
そーゆーのは言っちゃダメだよ


言葉が堰を切ったようにでた
思えばテン場にラジオ体操の曲が流れて来た時も
うるせぇな、静かにしろよ
なんて暴言はいていたのも彼だった。
静かにして貰いたいのは君の方だよ。

その後青年は静かになったけれど。




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カニのタテバイが終わるとそこは山頂
そう思っていたけれど、ピークはもう少し先だった
肩透かしを喰った気分だったけれど
中々想いを遂げられないところが余計に心を掻き立てられる


早月尾根と山頂 剣沢への道標をチラリと見て
山頂がすくそこだと知る



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ずっと夢に見ていた場所が
あの岩の向こうにある



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10時23分 剱岳 登頂






to be continued













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by mt_kawamin | 2014-09-23 09:50 | 山登り | Comments(22)
Commented by pallet-sorairo at 2014-09-23 10:26
言っちゃったね。
かわみんさんカッコいいよ!
パチパチパチ(拍手)。
Commented by hhaannaaiihh at 2014-09-23 10:56
いつも写真がホントに綺麗。山の空気感が伝わってくるようで、リアルに劔に登った気分になれます。
言っちゃいけない言葉を言う人もいるんですね。驚きました。
続きのレポ、楽しみです(^^)
Commented by mt_kawamin at 2014-09-23 10:58
*palletさん おはようございます♪

てへへっ
私、正義感なんてこれっぽっちもないんですけど
さすがに…さすがにね?
テン場での暴言も唾吐きも許せなかったけど
我慢してたけど…
ねぇ?(笑)

剱岳への道は険しくも楽しい道でした♪
Commented by mt_kawamin at 2014-09-23 11:15
*hhaannaaiihhさん こんにちは

お褒め頂きありがとうございます
景色が美しいと撮る側は腕が無くても何とかなって
助かりますね(笑)
何処を向いても美しくてウットリするばかりでした♪

暴言ね、いるんですよ、悲しい事に。
彼は若かったけれど
数年前に登った北岳では
60代位のおじさまに暴言吐かれました。
ぶっ叩いてやろうかと思いました(笑)
自分も気をつけなきゃ♪
コメントありがとうございます(´・∀・`)
また遊びに伺いますね♪

Commented by hiro_1957 at 2014-09-23 14:54 x
祝‼️劔岳 登頂??

雄大な景色、ご馳走さま??

山で他人とのトラブルは勘弁だね(≧∇≦)
注意した方も気分悪くなってしまう。
かわみん、気を付けてよ!(笑)
何時も言い返さない相手ばかりじゃないからさ。
俺も自分の行動に気を付けて山登ろうっと!??
Commented by mt_kawamin at 2014-09-23 15:12
*hiroさん こんにちは〜♪

ありがとう♪
ホントにね、言い返さないとは限らないよね
つい我慢出来なくて言っちゃったけど
それまで言わなかったのはトラブったらイヤだから。
でも別に私は気分悪くならなかったよ
頭ごなしに言ってないし
言わなかったらその青年は
きっと何度も暴言吐いたと思うし…

でも心配してくれてありがとう♪
嬉しいぞ♡
そう言う私も他人の振り見て我が振り直せ
だけどね(笑)
出来るだけ山では謙虚でいたい
下界だと態度デカイからさ|ω・`)プッ♪

さーて最終章はサラッとキレイに纏めよっと♪
いつもありがとうね、励みになるよ❤︎

Commented by しまこ at 2014-09-23 17:43 x
最後の写真のかわみんちゃんの後ろ姿に、なんかじわじわ〜と込み上げてきちゃった(^^)

Commented by mt_kawamin at 2014-09-23 19:57
*しまちゃーん ありがとう〜♪

別にひねくれる訳じゃないけど
shoちゃんへのコメントの入れ方と
大分差があるよね(爆)
あはははははは
ま、しゃーないわ♪師匠だもんね(笑)

ところで、この写真ね
まーだぁー?って、疲れて右腕下ろす寸前!w
しかも、左手は腰にあったのに
待ちきれずだらーーん(笑)
Commented by koruko-yuki at 2014-09-23 20:46
剱岳、かわみんさんに撮ってもらうとますますイケメン。
私もこの山を相手にしたんだって思い出すのはいい気分です。
そして改めて惚れました。
Commented by しまこ at 2014-09-23 20:50 x
あぁぁ…
そんなつもりは。。。(^_^;)

今日も仕事帰りの電車の中で、
どーしてもその時コメント入れたくて、
でももう降りる駅…みたいな^^;

いまどきな方たちは
いきなり富士山だ、槍だ、穂高だと行く方が多いけど
かわみんちゃんが、剱岳登るの
もうそろそろいいよね、っていう
気持ちがすごくすごく理解できるから
なんか自分のことのように
この剱岳の記録読んで来たんだ。
だからその背中に涙が出そうだったんだよ。
Commented by mt_kawamin at 2014-09-23 21:01
*ゆきさーーん♪ こんばんは

劔さまはイケメンさんです
テン場から見るとすぐそこなのに
歩くと中々着かなくて遠い
しかも
この場にくるまで
何年も経っちゃいまして
やっと傍に来られて感激です??

劔は槍と同じく
やっぱり特別な山でした♡
みんな、惚れちゃいますね♪
Commented by mt_kawamin at 2014-09-23 21:07
*しまちゃぁーーん♡

冗談だっては、ジョーダン(´・∀・`)
じわじわ〜と込み上げて
って言うの読んで
照れ隠しです♪

ありがとう♡
本当にこの山へ至るまで長かったー
尤も歩ける自信もなかったから立山にさえ来られなかった
立山にくる時は劔に登る時って決めてたから。
まぁ、室堂から新穂高も狙ってはいたけども(笑)

山頂に立って
周りの人の喜ぶ顔とか見るのも
凄く嬉しかったよ
やっぱりさ
劔と槍は特別な山
だから大切にしたいよね♡

いつもありがとう(〃∀〃)ゞ
Commented by ゆず at 2014-09-24 00:56 x
こんにちは??

かわみんさんがどんどんと劔にわけ入って
いくのを見ていてワクワクしちゃいました

そして山頂での腕上げポーズ!
すごいヤッタゼ感で私、鳥肌モノでしたよ〜

途中の残念な人は悲しいですね…

かわみんさん、グッジョブですよ!

その人もわかってくれると思います。
私も山を愛したいから、そう願います。
それではまた(^-^)/
Commented by mt_kawamin at 2014-09-24 09:14
*ゆずさーん おはよう♪

劔にやっと辿りつけました
山を始めた頃は劔なんてとんでもない
槍も穂高も見る山…と思ってた
それが自分の身の丈に合ってると
けど年月が経って色んな山へ登れるようになって
高度感にも慣れて来て
やっと…やっと、だよ
嬉しかったぁーーーーー
鎖場もウキウキcliming??

青年…わかってくれたらよかったけど…
余談だけど
登頂して、暫くしたらタテバイで先行してたおばさま達も登頂して
あーヨカッたね〜なんて思ってたんだ
でも例の青年は来ないなぁ
とおもったら
散々山頂にいて、下山始めて少しくだったらやっと登ってきたの!
早くしろよ
って言ったくせに、おばちゃんたちの方が早いじゃないかー
と心の中で叫んだのは内緒(笑)
Commented by sho at 2014-09-26 18:10 x
言葉が見つからない・・・・
なんて言って、この感動のお裾分けへコメント入れようかなって。

天に向かって拳を高々と上げている、かわみんちゃんカットは
永遠にボクの脳裏に焼き付いているだろうなぁー。
なんて、大袈裟じゃくって
かわみんちゃん、ほんと、やったね!

最初の行く?どうする?
なんて言う山ヤ特有の心の自問自答から始って
ぐいぐい物語をひっぱっていくその手法に、
すっかり、一流の短編ドラマを見ている様な・・・・

富士山などよりも遥かに登頂が難しく、標高だけでは測れない山。
ボクの中でも別格の山として今後も君臨していくであろう剱岳。
北アルプスの稜線上で筋骨隆々の剱の鋭峰を見ると、いつの日かあの穂先に、という一種の魔法を登山者にかけてしまうその力。

ボクにとっては槍とかよりも遠くの稜線から、見つけた瞬間のささやかな喜びは何ものにもかえられない存在の山だよ。
そんな山は他にあるだろうか・・・

とにかくおめでとう!よく頑張った!!


Commented by ゆきお at 2014-09-26 22:31 x
こんばんは。
新幹線の中です^^;
これは、素晴らしいです。
どの絵も、何とも言えません。

あーため息が出ますね。
カバーの写真も最奥にきもちいい。

色々な人はいますが、かわみんさんの言っていることは正しいと思います。みんなで協力しなきゃ。

素晴らしい景色を見せて頂きました。
ありがとうございました。
あ、そろそろ京都です。
帰ってからもーいっかい見に来ます。

それでは、ごきげんよう。
さようなら^^/
Commented by cyu2 at 2014-09-28 17:06 x
かわみんさん、登頂おめでとう!
その4が出たら書き込もうと思っていたのだけど、
先延ばしはダメだな!と思いまいりました。
しかもこんな素晴らしい天気の日に登れたなんて、本当に嬉しいね!
素晴らしい思い出が出来ましたね!
ヨコバイから下を写した写真があったら、是非載せてほしいとリクエスト♪
山頂方向の写真はよく見るんだけど、どのくらいの高度感なのか?
下を写してる写真をあまり見たことがないので。

それから、山頂に立ったかわみんさんの後ろ姿、
ヒヨコちゃんみたいでかわいい(・∀・)
変な意味じゃないですよ、黄色が目立ってカワイイな~って。
Commented by mt_kawamin at 2014-09-29 21:17
shoちゃん・ゆきおさん・cyu2さん

コメントありがとう♪
週末出掛けてたのと
半端ない身体の怠さでPC開けません??
と、言うことで明日お返事しますね

cyu2さん!
ヨコバイの下からの写真あるよ!
けど高度感はわからないかなぁ
取り敢えず、UPするねー明日(爆)
Commented by mt_kawamin at 2014-09-30 22:25
*shoちゃん おはよう

天高く拳を高々と…
めちゃくちゃ嬉しくて左手は腰に、右手は天に!
だった筈が…
相方撮るの遅くて段々だらしない腕の状態になってたのは内緒の話♪

他の方にも書いたけれど
もしかしたらもう言ったかもだけど
劔は私の登れる山だと思って無かったから
やっと…やっとこの道を歩ける日が来たことが嬉しかったから
「劔への道」
ってタイトルはそんな意味も含めてのタイトルだったんだよ
長く長く想いを暖めてこの日を迎えました♡

一流の短編ドラマだなんて
またまた上手いなぁ(笑)
でも嬉しいから素直に聞いちゃう!
↑図々しい(笑)

頑張りました!
ありがとう(´・∀・`)ゞ

Commented by mt_kawamin at 2014-09-30 22:28
*shoちゃん 続きます

劔と槍はやっぱり特別な山
それは畏れ多くて
本当は近くに寄ってはいけない山
遠くからその姿を見つめるだけで
それだけでも満足な山
でも
これからもお側に参ります(笑)

それではご機嫌よう♡

いつも温かい気持ちサンキュー
Commented by mt_kawamin at 2014-09-30 22:33
*ゆきおさん こんばんは✨

京都へ行く道すがら見てくれてありがとう!

立山は素晴らしくて
劔は険しくて美しくてステキな山
どこをどう切り撮っても絵になる景色
お天気も味方してくれてこの上ないコンディションだったもの♡

山の神様を味方につけ人の勝ち(笑)
実際にその目でその景色を
是非、是非見て欲しい
言葉では到底表現出来ない美しさだよ

いつも気にかけてくれてありがとう♡
Commented by mt_kawamin at 2014-09-30 22:40
*cyu2さぁーーん!こんばんは
来てくれてありがとう♡

やっと、やっと登れたよぉー
槍さま登った時も感激だったけど
劔は私の登れる山だと思って無かったって気持ちが大きかったから
尚更、感動でした!
でも
タテバイは思ったより数段短く
ヨコバイは噂通りに最初の一歩を探しちゃったけど
それよりも岩と岩の隙間に爪先突っ込んで鎖掴んで
正に、ヨコバイが一瞬ビビりましたよ!

三歩のポーズ
ヒヨコになっちまいました?
本人、三歩のつもりだったんだけど(笑)
よく見たら頭も背中も真っ黄色だね(笑)
次行く時は色合い考えなきゃ!

あ、ヨコバイの車種あるので載せるね
高度感はちょっと伝わらないかも…
ガックシだったらゴメンね??