つながる*noyama

春の白い頂へ  vol.2

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快晴の空で迎えることが出来た2日目の朝
白い頂を持つあの山々を目の前に眺めることが出来るんだ
ちょっとした興奮と共に2日目が始った










2014年5月3日

AM 4時起床 天気晴れ



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氷点下で迎えた朝は 空気がピリリと肌を刺すように冷たい
顔なんか洗わなくても この寒さで一瞬で目が覚めてしまう程




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明神岳の山頂付近に朝陽が当たる頃
フリーズドライの赤飯をもそもそっと食し、撤営にかかります


いつも思うのだが 私程手際の悪いやつはいないだろう
こんなこと大きな声で言うと山屋の皆様からお叱りをうけそうだが
厳冬期でこんなことやってたら低体温症になり危険になる事間違いない
考えあぐねいてみても答えは出ない

ザックに入れたり・・・出したり・・・入れ忘れてあっちに放置してたり・・・
頭の中を整理するソフトがDLされていないようだから困ったものだ


さて、昨日は食べて寝るだけで過ごした1日だったが
今日は歩く歩く・・・・長い長塀尾根をひたすら歩く1日である
7ヶ月ぶりのテン泊+冬装備の重量で 長い長塀尾根を歩かなければならない
ここは一つ、アミノ◎イ※ルpro様の力をお借りして歩こうではないか

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徳澤園に別れを告げ、ぽっかり開いた森の入り口がスタート地点

足を一歩踏み入れた時から急登が始まる長塀尾根
山頂近くまでこれがずっと続くのだから スタートからため息が出てしまう


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登り始めは雪があったりなかったりの繰り返しでノーアイゼンで歩いていたが
斜度がきつかったりするもんだから徐々に歩き難くなる
1850m辺りでアイゼン装着
歩きやすくなる代わりに足が重くなり これがなかなか厄介だ



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休ませて貰える緩やかなところもなく 急登をひたすら歩かされる

そして突然頭上に青空が広がりふりかえると



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どどど~~ん とこんな景色が目に飛び込んでくる
西に穂高も南に乗鞍も見えるもんだから、あと少しで長塀山山頂か!?
などと言う淡い期待を持ってしまうが、それは間違いの元だ。
ここまでは徳沢から蝶ヶ岳までの三分の一も来てないのだから

それにしても頭上で唸る風の音がきがかりだ・・・


気を取りなおして、息を整えてさぁ、行こうか



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足元の雪にヨゴレがなくなってきた
厳冬期のフカフカのそれとは程遠いが
真っ白な雪で覆われた世界を見ると、それだけでもテンションはあがる 
気持ちと一緒に足も軽くなればいいのだけれど
相変わらずの心の中の呟きは

ちょっと・・まだ?あーーもう歩きたくない

ヘタレもいいとこだ




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気づかぬうちに広かった尾根も大分細くなり
密集して生えていた針葉樹の木々の間隔も広くなる
そして頭上に青空が望めるようになってきた
妖精の池もこの時期には雪に埋もれ
妖精も渡り鳥よろしく、どこかに行ってるに違いない。


頭の中では相も変わらずそんな下らないことを考え
淡々と足を運んでいた数十分
頭の隅っこに入れておいたこのルートの地図、風景が
一気に早送りで脳内を走る


もうすぐだ

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樹林帯の中からポイっと放り出されるように尾根へ
白と青の世界に感動する準備でここまで登って来たのに
穂高と槍の上空は真っ白

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肩透かしを食ったような 諦めの様な 妙な感覚で西側の雲を睨みつけてやるが
だからと言って厚く重い雲がどこかへ流れてくれるような予感はしない

寧ろ、唸るような音と共に身体を揺るがす強風に
最早好天は望めない気がしてならなかった

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稜線上に出ると更に風は強く 立っているのが精一杯
テン場を偵察してみると風が避けられそうな場所には順序良く一列にテントが並んでいた

この風無理・・・

心の声が相方に届いたのかどうか、こんな時だけ以心伝心

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ならどうする?
普通ならあっさり小屋泊に変更なんだが
実は所持金がギリギリだったという情けないお話で

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お昼ご飯を食べながらお互いの有り金を数えると言う有様でして・・・


駐車場の料金も払える!
帰りのバスのチケットはある!
泊まれる!


こうしてお一人様に布団1枚という好条件の小屋泊へと無事チェンジ



二段ベット状の小屋内の奥へ進む
梯子を上がった2階が私たちの今日のすみかだ

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小さな窓から外を覗いてみる
明らかにさっきよりも天気は悪化していた。
青空はおろか真っ白で何も見えない


こんな時は寝るに限る。夕方には好天する!絶対に!
そんな想いを胸にしばし仮眠しようと目を瞑るが
外が気になって中々眠れない
1時間?1時間半?経っただろうか窓の外を覗いてみると
青空が見えた。それは安曇野側ではあったけれど


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外へ出ると驚くほど美しい景色が待っていた
穂高の山にかかる雲は相変わらずだったけれど
昨年の秋、初めてソロで歩いた稜線が目の前に続くこんな景色を見ると
感慨深く 心に身体中に感動がジンワリと沁み込んでいくのだった



To be continued



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by mt_kawamin | 2014-05-10 23:16 | 山登り | Comments(4)
Commented by hiro_1957 at 2014-05-11 00:58 x
こんばんは☆
待ってました、vol.2 (^O^)/
2泊目は小屋泊だったんだね。
でも、所持金がギリってのもスリルあるな〜!
こんな時は夫婦仲良いのが伝わって来たよ(笑)

Commented by mt_kawamin at 2014-05-11 08:51
*☆ヒロさん おはよう♪
早速来てくれてありがとー!よく見つけてくれたね

もうこの時たーいへんだった(笑)
お互い他力本願で、相手がお金持ってるだろうって
え?持ってないの?みたいな
小銭も全て出して、笑える光景でしたよ(笑)
素泊まり代、沢渡の駐車場代、残金でお風呂か?ご飯のどっちか!(笑)
ケチケチボンビー旅になりました!
Commented by ゆず at 2014-05-17 08:58 x
徳澤園からの蝶ヶ岳、最高ですね❗️
小屋泊りのくだりが微笑ましいです(^.^)
当初はGWに徳澤園からの蝶を考えていたのでビックリしました
徳澤園のもつ煮美味しいですよね〜
行きたくなってきました(^.^)
Commented by mt_kawamin at 2014-05-24 21:36
☆ゆずさん!!お返事遅くなっちゃってごめんなさい!!
完全に返事してたと思ってました<(_ _)>本当にごめんね

ところで、小屋泊のくだり・・・もうお恥ずかしい話で
書きたくはなかったんだけど
テント泊してるのに、なんで?と思うに決まってるし
まぁー懐事情が怪しいってこともネタになるので(笑)
1回、小屋泊するって決めると、お金が足りないからってテント出さなきゃ
とか思えないんですよね~めちゃくちゃヘタレww

ところでゆずさんもGWは徳澤園からの蝶の予定だったの??
惜しいっっ!!バッタリがあったかもなのに~~
でもいつかはお山で会えますよね(*^^*)

上高地からの山はとっても特別なものに感じていて
何度でも足を運びたいって思っちゃう
今年の夏にも秋にも歩けるといいね~