葛葉川本谷を歩く ~表丹沢~
12月も中旬を過ぎた17日
表丹沢 葛葉川本谷を遡行し三ノ塔までを歩く・・・
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2013年12月17日(火)
山友のトレマンさんと久しぶりの山歩き
今回歩くにあたってトレマンさんから出された候補のルートは3つ
「どこがいい?」
って聞かれたら答えは一つ
「一番楽なルート」
だって私、先月の赤岳敗退以来、約1ヶ月ぶりの山行なんですもん。汗
きっついルートを歩き通せる自信はございません
こうして私達は葛葉川本谷を遡行することになった。
このルートは以前からトレマンさんに薦められていたルートで実は楽しみにしていた。
が・・・
前日彼から来たメールの最後に書いてあった準備する物
えっ???にゃに??そ・・・そんなに危険なの???
一番楽なルートでお願いしたんだけど?汗
(縁起でもない言葉なので最後に準備する物はココでは割愛です。笑)
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待ち合わせは表丹沢に近いとあるコンビニ
ちょっと(大分?)私が遅刻してしまい歩き出すのが大分遅くなってしまった。
それでも沢筋の凍結を懸念していたので陽が登れば危険度も下がるし結果オーライ?笑
葛葉の泉前の駐車場に車を止めて取り付いたのが10時過ぎ
初めてのルート。どんなことが待っているのかドキドキだ。
足を谷の奥へ奥へと進むにつれ両側の山が迫ってくる
足元には紅葉を終え 落ちた葉の絨毯が敷き詰められている
歩くたびにそれは左右に散っていき
その乾いたカサカサっという音さえ心地よい
そう ここで聞えるのは葉を蹴る乾いた音
鳥達の囀り
沢を流れる水の音
そして私たちの笑い声だ
他に誰もいない静かな森
両側から迫る山肌の間に落ちてゆく滝
その中心にある滝を高巻きしていく
私にとって初めての経験なので最初はおっかなびっくりだ
根がビビリーなもので、滑るんじゃない?落ちたら結構な怪我するんじゃない?
なんて妄想始めたらダメダメ
なので・・・無心で登る。
渡渉する時は何故か滑りそうなぬめってそうな岩に足を置き
ジャボン・・・・
しかも足をあげて同じ岩にまた乗せてツルっ
どんだけ学習能力がないんだろ~汗
待ってましたと言わんばかりに笑ってる人約1名♪
その1名様もその後ドボンするんですけどね。フッフッフッ
ササッと登れそうなんだけどね・・・それが登れない
沢沿いを歩いている途中で怪我をしてる小鹿くんに出会う
どうやら骨折してるようだった
でも・・・
私たちには何も出来ない。してはいけない
それが自然の中で生きていくことなのだから
頑張れ!
と、心の中でエールを送り 私達はその場を去った
下流こそ水量もそこそこあったが
さすがに初冬のこの時期
登り詰めていくうちに水量は大分少なくなってきた
出ました大親分?(これじゃなかったっけ?)
ここで高さ8メートルくらい?もっとあった?
下から見上げると手がかりもありそうだし
あたし・・・いける!!
と登り始めた・・・
が・・・・
もうあとちょっと あともう少しってところで先へ行けなくなる
勢いで行けば行けなくもない気がしたが
チラッと下を見るとかなりある・・・やばい・・・怖い・・・
あれこれ指示して貰うけど、肩を入れてもどうしても届かない
(正確には左手でホールド出来るとこを探せなかった)
ごめんなさい・・・いけないよーーー
と、本日初めてザイル君登場で助けて頂く事に・・
もう悲しい・・・悔しい・・・登れそうなのに登れなかった
きっと次は・・・と思いつつザイルでスルスルっと下りて安全そうな所から登り返し
間もなく沢の水もなくなりゴロゴロの岩を登り
ザレた急な斜面を登る
何が怖いかって 上部に飛び出ている大岩の落石・・・
勢いで登れ~~
と言われたので足を交互に出して急いで登る(当たり前かw)
急いで次の足を出さないとズルズルっと落ちてきてしまうからだ
空は大分雲に覆われてきたが遠く相模湾がキラッと見えた
登り難い道無き涸れ沢を歩き上の方には杉の樹林帯が見えてきた
大倉からの三ノ塔尾根との合流だ
そこまでくれば三ノ塔はすぐそこ
見慣れた表尾根縦走路が目に飛び込んでくる
いつもとは違う角度から見ると これが中々感動なのだ
そこから10分程で三ノ塔到着
初めて歩いたルートからの三ノ塔で
よく知ってる場所なのに何故か違って見えるのもいい感じ♪
新鮮な気持ちで冷たい空気を吸い込んだ
二ノ塔まで戻り葛葉の泉まで戻ろう
急な下山路を下りて行く
岩場で落ちなかったのに
何故か何でもない所で転ぶんだよなぁ・・・
私が知らない丹沢の中のほんの一部だけど
そこを知ることが出来た喜び
そしてトレマンさんが一緒に居てくれるお陰で安心して歩くことが出来た
沢を遡行する楽しさも教えて貰った気がする
私の知らない丹沢は山ほどある
丹沢マイスターへの道は果てしなく遠いのだ・・・♪
おしまい
※このルートはメジャールートではありません
破線ルートでもないので初心者のみでの入山は危険です。
経験者(この山域を熟知する)と入山しましょう
by mt_kawamin
| 2013-12-22 17:55
| 山登り