つながる*noyama

白峰三山を歩く ~激下り下山編~

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ここまでの話はこちらから


黄色い塔が見えてきた。  奈良田方面へ下りる下降点だ



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 『 昭和43年1月
  吹雪の為、下降点を確認し得ず 此の地にビバーグし、これより下方縦走路にて力尽き永眠す 』

 と説明文が記されている 遭難死した若者の家族たちが立てた遭難碑である。

この遭難碑があるおかげで、私たちは遠くからでも下山する方向を見失いこともなく、大門沢方面へと降りていけるのだ。
遭難碑があることに感謝すると共に、亡くなられた方のご冥福をお祈りする。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


さて、ここから標準CT約5時間の下山路だ。
下降点の標高が約2800mちょっと。奈良田の標高が830mなので、
下降点からは単純に約2000mも下る訳だ。農鳥岳から計算すればそれ以上・・・
標高差、行程時間共、私たちにとっては過去最高の激下り
激下りって言っても急な坂を下りていくというものではなく、兎に角長い・・・そういう意味だ

さぁ・・・・


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ふか~~い谷に向かってLet's Go~~♪♪


九十九折の登山道、ハイマツの間を縫うようにずんずん下りる。特に急ではなく危なくも無い。
ところどころでハクサンイチゲやミヤマキンポウゲ、チングルマが咲き乱れ、目を楽しませてくれる。
次第にダケカンバの低木が見られるようになる


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ホッとして歩ける時間も大切♪
次第に沢の音が近くで聞こえるようになる

登山道は結して広くなく、いつ崩落してもおかしくないような痩せた道だったり
トラロープが下がってたり・・・気の抜けない瞬間もあったりで中々楽しい。笑




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次第に針葉樹林帯に変わっていき、木の根っこゴロ石の急坂となり、歩き難くなる
そうそう、左へ降りていかなきゃならないのに、踏み跡が右方向へついていて釣られてそちらへ・・・
5~6m程下りた所で先に道がないように見え、ダンナに下り口まで戻ってもらい、間違ってないか確認して貰う。
はい!間違ってました~~わぁ~~怖いわぁ~~人の踏み跡。
ボケ~~っと歩くと道迷いしてしまう。気を引き締めなきゃ!


私的には先日歩いた鳳凰三山の、白鳳峠から広河原へ下りる下山路の方が遥かに大変だったと思うけど
一歩を大きく下ろす下山路と違い、中々標高が下がっていかない。
つまり、下山口は遠いということなのだ。


さて、下降点から約2時間程経つといよいよ例の物が登場だ



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                                       丸太橋  その①

トラロープは何の支えになりません。
丸太が濡れてなければ滑らず、水かさ増えてもダイジョウブそう。
岩を飛んで向こうへ行けそうだけど、滑って落ちても責任は取りませんので悪しからず。




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                                        丸太橋  その②

①とほぼ同じような感じ。
こちらの沢の方が水量多かったかな?台風のあとはどうだろう?丸太の上まで水がくるんだろうか?
この日は水かさがすくなく、水量ある時の予測不可能


3番目の橋がくるのかな?と思っていたら
下降点から約2時間半ちょっと、小屋の屋根が見えてきた。



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大門沢小屋だ

ここで小休憩。
冷えたジュースをぐびぐびっと一気飲み。小さい缶だから4本はいけそうだけど、
高いから1本で我慢だ。ケチで結構w
水はただで貰えちゃう。ひえひえのお水をボトルに満タンにしていこう

そしてトイレだ。
トイレネタばかりで申し訳ないが、女子にとってこれは大きな問題。
大門沢小屋の敷地に入っていくと、左手に真新しいシャワールーム(小屋?)が見えた
そこだけ平成の香りがするのでちと場違いな感じも否めないが
これを見たので『もしかしてトイレも新しくなってるとか?』とプチ期待。

そしてちょっと下ったところにあるトイレへと進む。

・・・・・・・・       ・・・・・・・・・

はい。思い切り昭和。  昭和時代のトイレだ。
確かドアを開けると虫が飛び出してくると言う噂があったっけ・・・
個室は幾つかあるが、きっとどれをとっても同じだろう、一番手前にあるトイレに意を結して入る。
うん、想像よりは虫はいない。
奥多摩小屋のそれの方が遥かにすごいもんだ。
下を見ないようにショーパンを下げる・・・・
照明のない筈のトイレの中。でもちょっぴり明るい
何気にドアの方を見てみると、デカイ明り取りの為のくり抜き窓!笑
もうさげちゃったもん、今更また履いて違う個室に入るのも面倒だけど・・・


あちらにいる小屋番さんが丸見え。笑

って言うか、入る時に何故気づかない?自分・・・・


そんな楽しい(?)一時を大門沢小屋で過ごし、小屋を後にする。
大門沢から終点の第1発電所バス停までは約3時間、まだまだ先は長い。




小屋を出てわりとすぐに例の物がまた登場だ



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                                        丸太橋  その③

もう三つ目となると慣れたもんだ。
水量も少ないし、沢までの高さがないのでホイッホイッホイッ と快適に渡る


                                        


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相変わらず鬱蒼とした広葉樹林の中を沢と共に歩いていく
風は余り無くとも気持ちよく快適に足が動く






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                                       丸太橋  その④

丸太って言うより角材使ってるから、これはモーマンタイ♪
全然怖くない。角があるって大事!角があるって素晴らしい~♪♪♪








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次第に登山道は沢の中・・・・いや完全な沢歩き?w
これがなかなか楽しい~んだ♪




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 広い広葉樹林帯のふかふかの土の上をどこまでも歩く・・・・
感じ的には、これでもう下山終了~な感じだが、それは大きな勘違い



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まるで土で出来た長~~~い滑り台みたい。




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一回転んだら最後、果てしなく転がり落ちそうな程の斜度がある。
しかも登山道は狭い・・・
おっとっと・・・なんて言ってる場合じゃないよ。汗
そんな登山道を歩いていると、すっかり忘れてました、あの存在。






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                                        丸太橋  その⑤





ちょちょちょっと・・・
面倒くさくなってテキトウに作っちゃった?? 何?この千鳥足に合わせたような橋は。
五番目のこの橋が一番怖かったよぉ(>▽<;; アセアセ
丸太も細くて折れるんじゃないかと疑っちゃうし・・・
でも丸太の橋はこれで終わり♪


でもそろそろエネルギー不足になりそうなので
プチ河原のところで休憩。


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まだ少しだけひんやりしていたゼリーを口にする
暑くて食欲が失せてる時って、ツルっと喉に流れてくれる物ってありがたい
最後のポカリを飲み干し、さ~~あともう少し!!



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1個目の一番揺れて一番おっかない吊橋を揺らさないように通り過ぎ・・・


2個目は1番目より揺れなくなってる吊橋を渡り・・・


最後の吊橋は・・・・もうビクともしない、がっちり設計。
ここまで来たらあとは林道を発電所までテクテクあるくだけだ

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ゴールはもう目前なのに
長くて長くてもう歩きたくない筈なのに  ゴールが近いのがとても寂しい




13時30分  
第1発電所前 着


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白峰三山縦走が幕を閉じた・・・・
そう、真っ青な空を一度も見ないまま、白峰三山縦走・・・・縦走だよーーーー
私の夏山ぁぁーーーっ

どこまでも南アルプスとは相性悪いらしい・・・・ちーん。




おしまい

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by mt_kawamin | 2013-08-19 22:16 | 山登り | Comments(14)
Commented by pallet-sorairo at 2013-08-19 22:47
こんばんは~
橋情報ありがとう!!! すご~くよくわかりました。
でも、
う~~んやっぱり…どうかなぁ…私ほんとに橋が苦手なの。
これさえなければとっくに行ってるんですけど
また考えてみますね…って、なかなか行かない(^^ゞ
困ったなぁ。
Commented by itou_sann at 2013-08-20 06:57 x
下り坂の連続なのですね。
お疲れ様です。
沢をいくつか横断するの、
なんだか、アドベンチャーみたいだね。

Commented at 2013-08-20 07:03
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by akko-kornblume at 2013-08-20 09:35
かわみんさん、お疲れ様~!

激下り・・・これは頑張ればなんとかなりそうだけど、
この橋の連続はちょっと私に歩けるか^_^;
丸太橋ってホント苦手なんだよね、わたし。
滑り台みたいなトレイル・・・ホントおっかなそうだわー!

大きな山をいっぱい歩き終わったあと気持ちは充実していたことでしょうね。
いつか歩きたいな~!ホントは今年歩きたかったけどもう時間無いかな。
詳しいレポありがとう、行く前に読み返して勉強しますね。

そうそう、相棒がかわみんさんのザック、お揃いだーと嬉しそうに言ってました。
Commented by mt_kawamin at 2013-08-20 23:02
*☆palletさん、こんばんは♪

あれあれ?やっぱり丸太の橋、ダメですか?
桟の部分と足を置く丸太の部分と、両方に足をかけると比較的歩きやすくないですか?
ストックを着きながら行けば・・・とも思ったんですけど
余計不安定になりそうで、私は止めて、ロープ掴みましたけど
まぁ・・・・気休め?w
でも、雨に濡れてなければどれもダイジョウブだと思います!はい(*^^*)
ダイジョーブ!絶対渡れます!!ネ♪♪
Commented by mt_kawamin at 2013-08-20 23:04
*☆伊藤さん、こんばんは~♪

丸太の橋、アドベンチャーとまではいかないかな?
でも中々のスリルありますよね。
大雨の後とかだったら怖そうですけれど、この時は水量が少なかったので
問題なかったです。
下山路は・・・半端なく長かった・・・過去、最長ですww

Commented by mt_kawamin at 2013-08-20 23:06
*☆鍵コメ様

いつも応援ありがとうございます。
体調、大丈夫ですか??夏バテかな?

5番目の丸太の橋、わざと面白く作った?ん~~?そうなんでしょうか
いや、もしかしらそう?wいえいえ危ないってw
体調悪いのにわざわざ応援に来て下さってありがとうございます♪

お大事になさってくださいね(*^^*)
Commented by mt_kawamin at 2013-08-20 23:17
*☆矢車草さ~ん、こんばんは~☆

なんだかお久しぶりな気分ですw

>この橋の連続はちょっと私に歩けるか

大丈夫!私に歩ける物を矢車草さんが歩けない訳ないっ(*^^*)
サクサクは歩けないけど、桟の部分と足を置く横の丸太の両方に足をおけば
問題なく歩けるよ~♪最後の丸太だけ、大分不安定でビビッたけど
あとは大丈夫v( ̄ー ̄)v

あと、滑り台みたいな細くて急なところは本当~に怖かった~
だってメチャクチャ滑りやすいんだもん。
勢い付くのが怖くてソロソロ歩きましたよん

今回(も?w)ガスが多くて山の大きさを感じながら歩けなかったけど
それでも最後の日に間ノ岳を振り返ってみた時は
あ~~おっきいな~♪って感慨深かった。
矢車草さんもそうだろうけど、3日間なんてあっと言う間だよね~
歩いてる時は中々目的地に着かなくてま~だ~~?って思うけど
ゴールすれば寂しい

ずっと山の中に居たいな~~と強く思う今日この頃でした♪
Commented by くっきー at 2013-08-23 15:53 x
こんなに激下りとは!!!
おつかれさまでしたー!
丸太の橋うけました。
南アって整備してるけど、結構ざっくばらんというか
このくらいでいいでしょ的な感じですよね。
南アのあとに北アのメジャールート行くと、むしろやり過ぎ?って
思ってしまう南アマジック。。。

ホグのザックどうですか?背負いやすい?
かっこ良くていいなぁ。。。
いま冬山日帰り用に40〜50Lくらいの探してるんです♪
Commented by はなねこ at 2013-08-23 22:27 x
白峰三山、達成感ありそうなコースですよね。
高山病が少々心配で踏み出せずにいるんですが
いつか行ってみたいですねー。
でも、三日目の下りも、少々びびりますね。
あのせいいっぱい無造作に作りました・みたいな橋
水量のない時はいいけど、やっぱり怖そうです。
かわみんさんて、体力も度胸もあるんですね。
お天気はちょっと残念だったけど(私も ^^;)
いい夏山でしたね。
Commented by mt_kawamin at 2013-08-23 22:39
*☆くっきーさ~ん♪こっちもありがとう(*^^*)

そうなんです。激下りです。正確に言うと、
『激長い下り』ですね。笑
歩いても歩いても終わりがみえてこない。
大門沢小屋で、あと3時間・・・って聞かされたときは
軽い脳震盪状態でした。笑

>南アって整備してるけど、結構ざっくばらんというか
このくらいでいいでしょ的な感じですよね

さすが南アを良く歩いてるクッキーさん♪
『とりあえず、こんなもんでどう?』な感じなんですよね
トイレとかも!!ww
確かに、女子的にはトイレは綺麗な方がいいし、歩きやすいに越したこと無いけど
あまりに整備されてると、ちょっと観光気分になっちゃって
アドレナリンとか全然出ないんですよね。

ところで、ホグロフス。
MTRIXはユニセックスなので、女性的な骨格。例えば肩幅がないとかね
そういう人には向いてないと思う。
ショルダーベルトが割と外側に付いているので、肩幅狭いヒトには不向き。
でも、ウイメンズモデルもあるザックもあります~
私はグレゴ◎ーが肩に合わなかったので、むしろホグの方がいいかな?
背負ってみた??
Commented by mt_kawamin at 2013-08-23 23:03
*☆はなねこさ~~ん♪こんばんはー(*^^*)
そちらへ伺えなくってすみません。汗

>高山病が少々心配で踏み出せずにいるんですが

あれ?はなねこさん、高山病心配なんですか?
実はうちの夫もそうで、なので北岳登る前は必ず白根御池小屋で
一旦、高度にカラダを慣らしてから3000mへと登ります。
肩まであがれると二日目の行程がぐっと楽になるんですけどね
はなねこさんも、白根御池小屋でインターバル的な夜を過ごしていてはどうですか?

下りの長さはもう嫌になっちゃうくらい長いんだけれど
ちょっとづつ変化があるのでそういった意味では
ただ樹林帯の中を延々下るのとは違うのでそれほど飽きないかも?です。

丸太の橋は・・最初のと最後のはさすがにビビリました。笑
特に最後のは、ヒドイの何の!( ̄w ̄) ぷっ

私は体力はそこそこあるかもしれないけど、度胸はないんですよ
いつもビビリまくりです(*^^*)
Commented by 井上ウッド at 2013-08-24 00:34 x
いやー、農鳥からの下り標高差は激しいですね。
で、丸太橋⑤で思わず吹き出してしまったら、次にさりげなくじゅんじ!!笑
ご迷惑かけませんでしたか?ありがとうございます!
Commented by mt_kawamin at 2013-08-24 07:44
*☆ウッドさ〜ん、おはよーございます♬

フフフ。
最近はずっとじゅんじですよん。鳳凰三山も天女山から権現も

じゅんじはお調子者ですが、あの顔に癒されてますw

農鳥岳からの下りは結局なんだかんだと2300m位?
ありえなーい!あっちゃいけねーそんな事実ーw.
歩いても歩いても着かないって、いつも下山の時思うけど
今回はエンドレスなんじゃ?と疑う程でしたww
でも飽きさせないトレイルなのが救いです♬

丸太⑤……ふざけた野郎でしたwwプッ