雨の鳳凰三山 returns 後編
夜が明け 二日目の朝
前編はこちらから♪
明け方近くまで降っていた雨は夜明けと共にあがった
4時少し前に目覚め、朝食の準備。準備と言ってもレトルトのお粥を温めるだけだ。
ついでに珈琲も淹れちゃおっと♪
テン場の周りの木々に朝陽があたる
木々や葉についた滴が光を放ち、美しい時間だ
そんな風景にうつつを抜かしてると 速攻で現実に引き戻される
一度パッキングして 完璧! と思ったザックの横にゴロンと転がったサンダルが1足
あぅあぅあぅ・・・・(´;ω;`)
一番下に入れたい物だった。中身を全部引っ張り出してやり直す
相方より先に支度が出来た・・・むふふ と、半端無いドヤ顔で見下していたのに
結局モタモタでスミマセェン・・・・
5時近くに撤収完了。
しらたまさんにお先にの挨拶にいく。 きっと後で抜かされるんだけども(笑)
道標に従い、森へと足を進める
と思ったらいきなりの急登・・・ちょっと位緩るっと歩かせてくれてもいいものを
身体が重く足が思うように進まないが歩いてるうちにちょっとづつ慣れていく
雨上がりの森の中は 光のシャワーを浴びて輝いている
葉も苔も・・・木々の枝もエナジー満タンってところだろう
急登をこなすと 緩やかな樹林帯歩きへと変わる
しばしひんやり冷たい空気の中を快適に歩こう
いつまでもユルユルな訳がなく
少しづつ高度をあげる登山道へと変わり 間もなく ガマの岩
なるほど、言われて見ればガマの横顔(姿?)に見えなくもない。
言われなかったら・・・ ただのデカイ岩だ・・・ 笑
この辺りから周りの様相が変わる。樹林帯から花崗岩の登山道へ
そしてすぐ目に飛び込んできたのが目にも鮮やかな コイワカガミ
今年はもう会えないかな?と諦めていただけに 嬉しさのあまり歓喜の声をあげる
わーいわーい
足元の花を見ながら歩いていると白砂の稜線へ飛び出した
稜線から振り返ると
遠くに富~~士山~~~☆
山頂に傘雲がかかってるのが気になるが、富士山が見えるとテンションあがるな~
って言うか、頭上の黒い雲を心配しろよって感じですけども(;^_^A アセアセ・・・
もっと高みへと心ははやるが 白砂の斜面は中々歩き辛いのだ
白砂と巨岩を乗り越えると眼下に薬師岳小屋が見えてきた
ダケカンバに囲まれた小さな山小屋
アイアン製の看板がオサレ~~♪
ここでちょこっと休憩して薬師岳のピークへ
薬師岳 Get!!
先が長いので観音岳へ・・・
ここから楽しい稜線歩き~~
美しい高山植物と
美しい風景に
目を奪われながら白砂の稜線を行く
目の前の岩峰が観音岳だ
観音岳の山頂から振り返ってパシャ
地蔵岳のオベリスクを遠くに パシャ♪
この週末にここへ来たのは8月に行く縦走の下準備と
晴れ予報が出てたこの地で 北岳を眺めたかったからだ。
しか~し北岳方面は依然雲の中・・・待てど暮らせど雲から顔を出さない
地蔵岳へはまた長い下りと登り返しが待っている・・・
次第にこの辺りから風が吹いてきた
アカヌケ沢の頭へ向かって一旦、大きく下る
コルでちょこっと休憩してチョコチップメロンパンを齧りつつ、エナジーチャージ
この辺りへくると更に風が強くなってきたのが気になる
オベリスクが近くなってきた
前回来た時は鳳凰小屋からあの急な砂礫の斜面をジグザグに登ったんだな~
なんて回想シーン
登り返しの急登を登ればアカヌケ沢の頭だ
アカヌケ沢の頭から オベリスク
ここまでくると、風が吹いているなんて甘いものではなく むしろ強風と言った方がよい
そしてまたしても 雨・・・・
あぁぁ・・・2年前のあの日も雨だった
ドンドコ沢を歩いてるうちに本降りになり、翌朝 雨が上がった~っと喜んだのもつかの間
薬師岳から中道を下山中にまたまたザーザーの本降りに
この山とは相性が悪いのかな?
もう~~またなの???とツラカッタ下山を思い出してしまう
今日は晴れだって言ってたじゃな~~い。涙
そんなことを思いながら雨具を着ていると、shiratamaさん達到着!は・・・はっやーーーww
私たちはオベリスクはスルーして白鳳峠方面へ
shiratamaさん達はオベリスクへ行ってから白鳳峠を降りるとの事
すぐその辺で追いつかれそうですけれどwww
この先 進むべき稜線
登りきると 高嶺
この辺りまでくると、強風と言うより突風??
容赦ない突風に身体が揺れる
岩場を歩く足が時折止まり、しゃがみ込まないと飛ばされそうで怖い
強風の中 高低差のある岩場の下降は更にビビる
鎖も梯子もなく足がかりに手がかりになる岩を探しながら下りる
高所恐怖症のワタシには厄介なところだ
激下りの岩場をおりると労うかのように咲く イワベンケイとハクサンイチゲの群生
やっぱり花を見ると癒されるぅ♪
今降りてきたところを振り返る なかなかハード・・・?に見えないなぁww
(雨降ってなければ面白いのかも?だけど、岩が濡れてると怖い~)
暫らく進むと目の前が開け ハイマツの中のゴロ岩下りだ
振り返れば空には青空が これで辛い下りはそろそろ終わるんだろう・・・
と、この時はそう思っていた
ハイマツ帯を下りきると白鳳峠へ
道標にはこの場所の名前は書いてなかったが間違いない 白鳳峠 だ
広河原と記している方へ
白鳳峠へ降りた時、岩ゴロ下りはもう終わりかと思っていたら
まだまだ続く・・・・
長い長~~~い岩ゴロ下りが終わり、樹林帯へと入っていく
そう・・・ここでほっとしていた。
雨もあがったし、激下りも終わった・・・と・・・
しかーーーし!!
本当の激下りはこの樹林帯へ入ってからだった。
長い岩ゴロ下りでヘロヘロになった所
高低差のある岩と泥の登山道を転ばないように歩く
既に5時間以上歩いているワタシの足はパンパン 思うように踏ん張りも利かない
2年前の下山中に思いっきり転んだことが脳裏を掠める
何本も連続する 雨に濡れた鉄梯子 濡れた丸太の梯子
そのうち空からは雨粒が落ち、地面を 岩を 梯子を濡らしていく
苔の生える一枚岩をトラロープ伝いに降りる時なんて、怖い怖い~~~
と何度呟いたことか・・・
最後に滑ったら滑落間違い無しの岩を鎖伝いにトラバース
見てるとたいした事無い気がするが ヘタレの私には泣きが入る
南御室小屋を出発して8時間半(休憩等含む)
白鳳峠入り口へと降り立った
・・・・と思ったら本降りの雨・・・・ザァァァァーーーッ
久しぶりのデカザック 久しぶりのテント泊
そして 久しぶりのロングコースと雨の中の下山路
もう歩きたくないと思った 雨の中のテント泊なんて、なんてついてないんだろ?と思った
激下りで足がパンパンで二度と同じルートで歩きたくないと思った
けど 1日が過ぎ2日が過ぎ 1週間がたった今
辛かった山行も 楽しい思い出と変わっていくのも確かだった
次は晴れた日がイイナ・・・・*
おしまい
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by mt_kawamin
| 2013-07-15 21:38
| 山登り